平成28年度税制改正をチェック ! ② 〜個人所得税の改正ポイントを解説〜

概要


前回の記事では法人税に関する改正について記載しましたが、今回は個人所得税に関する平成28年度税制改正についてご説明させて頂きます。

個人所得税の改正


平成28年度税制改正における個人所得税の主な改正点や新設された制度は、三世代同居に対応した住宅リフォームに係る特例セルフメディケーション推進のためのスイッチOTC薬控除の創設空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例です。

対象となる工事はキッチン、浴室、トイレ、玄関であり、これらのいずれかを増設すること、これらのうちいずれか2つ以上が複数となること、対象工事の費用が50万円超であることが要件となります。

三世代同居に対応した住宅リフォームに係る特例


一定の要件を満たす三世代同居対応改修工事を行い、平成28年4月1日から平成31年6月30日までの間に居住の用に供したときは、①ローン控除の特例、もしくは②税額控除の特例を適用することができる制度が導入されました。

■ ローン控除の特例
1,000万円を限度として、以下の算式により所得税額控除額が計算されます。

イ.特例対象となる工事費用に相当する住宅ローン(250万円以下)の年末残高×2%
ロ.イ以外の住宅ローンの年末残高×1%
→ イ+ロ=所得税額控除額


■ 税額控除の特例
以下の算式により計算された金額が、その年分の所得税額から控除されます。

「特例対象となる工事費用(250万円以下)×10%」


セルフメディケーション推進のためのスイッチOTC薬控除の創設


健康増進のために一定の取り組みを行っている者が、平成29年1月1日から平成33年12月31日までの間に、支払ったスイッチOTC医薬品の購入費用の合計額が1.2万円を超えるときは、その超える部分について所得控除できる制度が創設されました。この特例が適用されるためには①特定健康診査②予防接種③定期健康診断④健康診査⑤がん検診のいずれかを受けている必要があります。

スイッチOTC医薬品の「OTC」とは「Over the counter」の略で、今まで処方箋がないと購入できなかった医薬品について、処方箋がなくても薬局で直接購入することができるようになったものを指します。

なおこのスイッチOTC薬控除の特例と医療費控除は同時に適用することはできず、いずれかの選択適用となりますのでご注意ください。

空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例


平成28年4月1日から平成31年12月31日までの間に、相続した空き家を譲渡した場合にその譲渡益から3,000万円を控除することができる制度が創設されました。ただしすべての空き家に適用されるのではなく、要件を満たす必要がありますので、詳細な内容については専門家にご相談ください。

空き家については災害や治安への悪影響を与える可能性があることから政府が対策に乗り出しており、平成27年5月には「空き家対策特別措置法」が施行されました。税制面においても本特例のほか、空き家の固定資産税が通常の住宅用地の6倍になるなど、空き家の整理を目的とした改正が行われています。

まとめ


平成28年度の税制改正では個人所得税については大きな改正は行われませんでした。
記事執筆中の現在において、配偶者控除の見直しを含む大改正が平成29年度税制改正に盛り込むことが検討されていると報道されています。これは共働き世帯にとっては減税になる一方で、専業主婦にとっては増税になると言われており、今後の動きには注意が必要です。



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