平成29年1月新設予定の助成金『職場意識改善助成金(勤務間インターバル導入コース(仮称))』を知る!!


今年もあっという間に年末を迎え、この記事をお読みいただいている皆さまも、毎日慌ただしく過ごされていることと思います。この時期、特に浮き彫りになってくるのが、職場における“長時間労働”の実態です。年末の繁忙期であれば多少仕方ない部分はありますが、いつの間にか長時間残業が常態化していないでしょうか?ぜひ、従業員の勤怠を再チェックしてみてください。

従業員を長時間働かせることは、ごく短期的な結果に限ってみればプラスに作用する場合があるかもしれませんが、その状態が長期化すれば必ず綻びが生じます。働く人が疲弊し、働く意欲が失われれば、たちまち仕事ぶりにも悪影響が出てくるものです。

「確かに残業が当たり前になっているけれど、何とかこの状態をどうにかしたい」

そんな事業主様にご提案したいのが、「勤務間インターバルの導入」です。既にヨーロッパでは法律で定められているこの制度、このたび日本では新規に助成金が創設され、導入が推奨されることになりましたので、要チェックです。

受給額は最大50万円、労務管理見直しの良い機会に


勤務間インターバル制度とは、勤務と勤務の間の時間、つまり「前日の終業時間から翌日の始業時間まで一定の時間を保障する」といった制度のこと。

日本ではこれまで、労働基準法上、労働時間の上限を決めて労働の長時間化を制限してきましたが、これとは異なり“一定の休息時間を確保するやり方”で必然的にオーバーワークを阻止しようというわけです。

文字だけではなかなか説明が難しいのですが、下記の図をご覧いただくとクリアになるのではないでしょうか?


独立行政法人労働者安全機構 日本安全衛生研究所『労働者の疲労と勤務間インターバル』図2より転載

日本でも既に導入している企業はあるようですが、平成29年1月以降、この制度を新たに導入する中小企業に対し、上限50万円の助成金が支給される見込みのようです。

現段階で分かっている概要は下記の通りです。

■ 職場意識改善助成金(勤務間インターバル導入コース(仮称))
【助成概要】
勤務間インターバルを導入する中小企業事業主に対し助成

【助成対象】
就業規則等の作成・変更費用、研修費用、労務管理用機器等の導入・更新費用 等

【成果目標】
中小企業事業主が新規に勤務間インターバルを導入すること

【助成率、上限額】
費用の3/4を助成、上限50万円


参照 : 厚生労働省『別添4 長時間労働の是正に向けた勤務間インターバルを導入する企業への支援』

このように、ただ制度を導入するだけでなく、そのために労務管理体制を整えたり、研修受講を受けさせたりした場合に、かかった費用の3/4(上限50万円)が助成される仕組みになっています。

平成28年度内に申請の受付が開始され、平成29年度より順次承認が開始されるとのこと。申請しやすい助成金の場合、予算の関係から早々に受付を終了したり、途中で申請要件が厳しくなったりするため、早めに準備を進めていきましょう。

現時点で詳細は明らかにされていませんが、制度導入と助成金申請を前向きに考えるのであれば、インターバルを何時間に設定するのか、働き方をどう変えれば制度導入が可能になるのか等、細かなことを検討し始めて良いかもしれませんね。労務管理・雇用助成金申請の専門家である社会保険労務士がサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。


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