商標登録を自分でするメリット・デメリット
知財



商標登録は弁理士など専門家に依頼しなくても自分で手続きをする事ができます。

自分で行う場合はどのような方法ですればよいのか、またそのメリットとデメリットについて分かりやすく解説します。


この記事の目次

まず、商標の定義とは


日本では、商標法が「商標」「商標権」を定めており、商標法における商標の定義は以下の通りとなります。

人の知覚によって認識することができるもののうち、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合、音その他政令で定めるものであって、業として商品を生産し、証明し若しくは譲渡する者がその商品について使用するもの、又は業として役務を提供し若しくは証明する者がその役務について使用するもの
商標法 第2条抄

即ち、人の知覚によって認識することができるもののうち、

● 文字 → 商品やサービスの名称(文字列)
● 図形 → 商品やサービスを絵で表したもの
● 記号 → 社標など
● 立体的形状 → 容器の形状など
● 色彩
● 音


であって、モノ(商品)や生産・販売したり、サービス(役務)を提供する事業者が、それを識別するために用いるもの、となる。
文字、図形、記号、立体的形状、色彩は組み合わせることができる。なお、政令委任規定が追加された平成27年4月時点で政令で定められているものはない。
これは、将来保護ニーズが高まったものについて法律を改正することなく登録を認めることができるよう措置したものである。

引用 : ウィキペディア「日本の商標制度」より


商標登録をする流れとは


流れとしては下図のようになります。



ではメリットとデメリットとは


■ メリットは ?
メリットはただひとつ ! と言っても過言ではないかもしれません。
費用面において専門家に依頼するよりも節約ができます。

■ デメリットは ?
法律に関係する内容であり、手続きは決して単純なものではなく、まずは商標登録についての知識を学ぶところからしなければなりません。
独特の言い回しなどもあるため、審査で拒絶をされた場合には、まずその文章から理解をしていかなければなりません。
また、申請する区分選定だけでもかなりの時間を必要とします。


やはり専門家にお願いした方がいいのか


基礎知識が必要だったり、時間がかかるからといって、決して自分で手続きを済ませられない訳ではありません。

ただ、やはり経営者の方であれば商標登録に関する手続きのことで多くの時間を費やすよりも、本業の方で時間を使ったほうが良いはずです。 もし、アドバイスを受けられる専門家の方がいれば頼れる部分だけでも頼った方がよいでしょう。


では、自分で手続きした場合の費用とは(2016年4月1日時点)


自分で手続きをすれば弁理士の方の報酬部分がなくなるので、金額面だけでいうと節約になりますね。



まとめ


商標登録は年々出願件数が増えており、登録できるものも新たに増えており、より手続きが複雑になっています。
商標登録をお考えの場合は、スムーズに手続きを行うためにも、もしご不明な点やご不安な点が出てくれば一度専門家に相談してみることをおすすめします。

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参照 : SHARES HP

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