名称を変えてヒットした商品のご紹介
知財


「商標」は「物を言わぬセールスマン」などと言われており、商品やサービスの売れ行きに大変重要な役割を果たしております。
需要者は実際の商品やサービスの内容の良し悪しも重要視しますが、ネーミングのスタイリッシュさやキャッチーなフレーズなどを見て刺激を受け、試しに商品を購入してみたりサービスを受けてみる事もあります。
今回は製品名を変えたことにより、売上が上がった事例をいくつか紹介したいと思います。

この記事の目次

『缶入り煎茶』→『お〜いお茶』

売上約6倍(約40億円)


誰もが一度は飲んだことがあると思われる伊藤園社の「お〜いお茶」ですが、発売当初は「缶入り煎茶」との名称だったそうです。

発売当初「煎茶」との文字が一般需要者に馴染みが薄く、商品名が読めないなどの理由により、売上が低迷していました。

これを当時CMの中で使っていたフレーズである「お〜いお茶」へ改名したところ、売上は6倍の約40億円まで伸びたとのことです。

『モイスチャーティシュ』→『鼻セレブ』

売上約10倍、日本ネーミング大賞受賞


通常のティッシュよりも保湿効果の高い「鼻セレブ」。
1996年に「ネピア モイスチャーティシュ」との名称で発売が開始されました。しかしながら、発売当時は「保湿ティシュ」自体の認知度が低く、売上が伸び悩んでおりました。
そこで、「保湿ティシュ」を使用したことがないユーザーにも伝わりやすいよう、企画会議で100以上の候補の中から「鼻セレブ」が採用され、ネーミング変更に至りました。

ネーミングを変更してから売上は約10倍伸び、2020年には日本ネーミング大賞も受賞しました。

『三陰交をあたためる』→『まるでこたつソックス』

売上伸長率17倍


岡本株式会社より販売されている冷え対策靴下「まるでこたつソックス」。発売当初(2013年)は「三陰交をあたためるソックス」という名前の商品だったそうです。

三陰交とは足のくるぶしにあるツボで、このツボを刺激することで冷え性に効果があるとされています。「三陰交をあたためるソックス」は文字通り、「三陰交」を刺激する靴下として分かり易い名称ではありましたが、そもそも一般の需要者には「三陰交」の意味が伝わっていなかったため、売上につながりませんでした。

そこで商品である靴下の機能をより分かりやすく消費者に伝えるため、「まるでこたつソックス」に改名したところ、売上は約17倍にまで伸びた事例です。

『カップカレーライス』→『カレーメシ』

売上が前年度比倍!


即席麺業界で最大手の日清食品より販売されている即席カップライス「カレーメシ」。 2013年9月の発売当初は「カップカレーライス」という名称で販売されておりました。「カップカレーライス」は米、カレールー、具材が混ざった箱型の容器に水を入れ、電子レンジで温めるだけで調理することができる商品でした。

当時の評価として、味は良いものの「米とルーとが初めから混ざっているのは“カレーライス”ではない」との意見も出ておりブランドコンセプトを見直すことに。

従来のカレーライスとは異なる概念であることを伝えるべく、「カレーメシ」との名称に変更されました。

「カレーメシ」との名称に変更した後の売上は前年度比の倍に!新たなカレーライスのジャンルとして認知されヒット商品となりました。

まとめ

上記の通り、ネーミングの改名前後で売上が顕著に上がった事例は多数あります。
一つの製品の名称を変えることでパッケージの変更やホームページなどの改変も必要となり、種々手続き等が必要となる為、事業をおこなっている方々の立場に立つとネーミングの変更は多大なる労力かと思います。
しかしながら、実際に売れ行きが伸びた事例を参考に商品やサービスの名称(商標)を変更してみることも一案としてご検討ください。

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