化粧品の商標登録を考えている方へ ! 間違いやすい「化粧品の商標区分」を確認しましょう
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化粧品は、最も商標登録する必要性が高い商品の一つ


一般的に、商品名は、サービス名に比べて商標登録する必要性が高いと考えられています。

その中でも、化粧品の商品名は、似たようなの商品名が多く、他人の商標権を侵害してしまったら一気にビジネスが成り立たなくなるので、商標登録する必要性が非常に高い分野といえます。


化粧品の商品名を決める前に、必ず商標調査を依頼しましょう


上でも話しました通り、化粧品の商品名は、非常に似たようなものが多いです。おそらく、あらゆる商品の中でも、最も似たような名前がたくさん商標登録されている分野ではないかと思います。

ですから、例えば、私のお客様などでも、化粧品メーカーの方には、必ず、商品名を確定する前に、私に商標調査を依頼するようにお願いしています。しかも、その場合は、商品名の候補を「複数」出してもらうようにしています。

私の経験上、化粧品名については、5つくらい候補を出してもらって商標調査した場合の結果は、OKが1つ、ほぼOKが1つ、△が2つ、NGが1つ、という感じになるイメージです(クライアントの方がどのような商品名を好むかにもよりますが)。それくらい、化粧品の商品名は、似たようなものが多く被りやすい、ということだと思ってください。


化粧品に関連する区分とは


次に、化粧品の区分について解説いたします。
化粧品の区分は、第3類となり、せっけん類や香料なども同じ第3類となります。

ここでは、化粧品に関する区分の3つの特徴を見ていきましょう。


(1)区分と費用の関係


ご存知の方も多いかもしれませんが、商標登録は、その「商標」をなんの「商品」に使用するの ? ということで、「商標」と「商品」をセットで登録します。

また、この使用する「商品」は、全部で45区分に分かれていて、区分ごとに指定します。
そして、とても大事なことですが、指定する区分が増えれば増えるほど、商標登録の費用が高くなるのです。


(2)化粧品の区分


さて、化粧品名の場合は、非常にシンプルで、第3類のところに「化粧品」というのがありますので、そこを指定することになります。 なお、第3類には「化粧品」以外の商品も入っています。

例えば、「せっけん類」なども第3類の中にあります。ここで、同じ第3類の中であればいくつ商品を指定しても印紙代は同じですので、もし、例えば「せっけん類」など、「化粧品」以外にも使用する可能性がある商品があれば、しっかり指定することが重要です。
(弁理士を使わず自分で商標登録した方は、こういう点でミスをして権利範囲を狭くしてしまうことが多く見られます)


(3)必ず関連する区分も検討しましょう


「化粧品」の商品名としか使わないということでしたら、基本的には第3類「化粧品」だけ指定すれば良いのですが、商標登録の区分はかなり複雑なので、油断は禁物です。念のため、他の関連する区分も検討しておきましょう。

まず、「化粧品」と近い区分で、第5類「医薬品」の区分があります。同じ「クリーム」でも、商標審査基準上、化粧品に該当するものと、医薬品に該当するものがあります。場合によっては、両方権利を抑えた方が良い場合もあるので注意が必要です。

また、同じく第5類にサプリメントが入っています。この存在を忘れる方は多いです。ただの一つの化粧品の名前だけでなく、サプリメントなどにも商品展開をする可能性がある場合は、第5類も権利を抑えることになります。

最後に、少し遠くなりますが、商品ではなく、サービスとしての「美容関連サービス」というものがあります。例えば、エステなどがそうです。また、「美容」に関する情報の提供(ポータルサイトなど)もこちらにあたります。


まとめ


化粧品の商品名に関する商標登録について、詳細に説明してきましたが、いかがでしょうか ?
化粧品は、商標登録するのが当然といった文化のある、商標登録業界ではメジャーなジャンルですが、その実、権利の取得の仕方については比較的複雑なジャンルといえます。

そして、一番大事なのは他人の登録商標と類似していないか調査することですので、ぜひ、商品名が確定する前に、弁理士に相談することを、おすすめいたします。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
参照 : SHARES 特許業務法⼈アイリンク国際特許商標事務所 井上 暁彦のページ

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