利用規約作成時のチェックポイント!行政書士が解説します!
法務


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利用規約って何でしょうか?


皆様、「利用規約」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、インターネットを利用していると、ウェブサイトにおいて記載されるサイトの利用に関する取り決めを記した法文書の一種です。

では、あなたは利用規約の内容を確認したことはありますでしょうか?我々法律家であれば、サイトに興味があれば利用規約についても目を向けることもあるでしょうが、一般の方であればなかなか手間をかけてまで利用規約の内容をしっかり読んで、サイトを見ているという方は極少数ではないかというのが実感です。

しかしながら、これから事業を運営する中でホームページを作成して、Webマーケティングに取り組んでみたいとお考えの方はウェブサイトに利用規約を作成することも考えてみたほうが良いでしょう。 利用規約は必ずしも作成が義務付けられているわけではありませんが、その内容によって、利用者や、場合によっては、サイト運営者様を助けてくれる可能性のある素晴らしい規約なのです。

利用規約には何が書かれてあるのか?


では、よく使われるものから少し抜粋して利用規約の内容について確認してみましょう。

1.規約への同意について


利用規約というものは、前述の通り、サイトのルールを定めたものであるにもかかわらず、なかなか読んでもらえないのが現状です。しかしながら、サイト運営者としてはなんとか利用者に利用規約の内容を読んでもらえるように工夫をしなければいけません。そうはいっても、万全の体制を整備しても利用規約を読まなかったことでサイト運営者がリスクを負うことを軽減するために、規約へのみなし同意条項を入れることがあります。

2.サービス内容について


利用規約において、サービスの内容を明確に規定しておくことで、利用者とサイト運営者との不測のトラブルを事前に防ぐ効果があります。

3.知的財産権について


サイトの構造が複雑になればなるほど、サイト内におけるデータ(コンテンツ)の知的財産権をどのように処理するのか問題となります。このテーマは、私が利用規約を作成する際にも多くご質問を頂く内容でもあります。

4.禁止事項について


利用規約では、「禁止事項」といって、利用者がサイトを利用するうえで行ってはいけないことを事前に定義することができます。あまりにひどい内容のコンテンツを投稿して適切なサイトの運営を妨害することを防止する働きもしてくれますし、ご自身のサイトでの利用者の導線を見直してどのような動きが邪魔になるか(つまりは、どのような動きが望ましいのか)を規定することができます。
ウェブサイトを運営するにあたって、一定の裁量がサイト運営者には発生しますが、それも度が過ぎると利用者からのクレームになりかねません。そういったトラブルをあらかじめ予想したうえで、サイト運営者の保護を図るための規定を盛り込むこともできます。

6.裁判管轄について


ウェブサイトを運営する中で生じたトラブルにより、遠方までわざわざ出向くのはコストがかかります。利用規約にて少しでも自社に有利な裁判管轄を設定することで、裁判コストを軽減してくれる効果があります。

7.その他について


その他の内容は、お客様のご要望に応じて、適宜記載を検討することがありますが、私の場合には、それが利用規約に入れるのにふさわしい内容かどうかを吟味したうえで判断するようにしています。その他の内容として、利用規約の記載しておきたい内容がございましたら、是非行政書士等の専門家に相談するのが良いでしょう。

利用規約のポイント


さて、利用規約の難しいところは、これがウェブサイト上で置かれるところにあり、契約書など紙媒体のものとは異なり、読んでもらえないリスクが存在します。そのため、サイトの隅っこの分かりにくいところにリンクを貼っておいても意味がないわけです。これらはプライバシーポリシー等と同様に利用者にとって通常に気づきやすい所定の位置に置かなくてはいけません。

また、よくご質問を頂くのですが、利用規約において、「免責事項」でサイト運営者の対応が一切損害を負わない旨の規定を書くようにお願いされることも少なくないのですが、実はこれは「消費者契約法」により無効になる可能性が高いことになっております。

利用規約の弊害の一つとして、他のサイトの利用規約を誰でもいつでも閲覧することができるので、「あまりよろしくない利用規約」をひな形として利用してそのまま不完全な利用規約で運営して失敗してしまうというリスクが一番怖いのではないかと私は思います。

利用規約を作成する際には、関連法案を含め、専門家に相談することがお勧めです。簡単に作れてしまうからこそ、その脆弱性を危ぶみ、より適切な内容の利用規約を作りましょう。

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