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【特集】激動の時代に経営者がすべきこと
〜 士業の視点で「今」を読み解く vol.2 〜

税理士・行政書士だけでなく、政治家としても活動をしていた二瓶文隆氏。
ユニークな経歴を活かして士業の枠を超えてお客様に寄り添いながらサポートする二瓶氏のスタンスは中小企業の経営者にとっても参考になる部分が多い。
今回のインタビューでは、自身も経営者である二瓶氏の目線から、経営者が今取り組むべき「攻めの経営」について語っていただいた。


二瓶文隆税理士・行政書士事務所

二瓶 文隆

詳細プロフィール

節税をするなら売上を上げろ ! 今こそ「攻めの経営」を


まずはじめに、二瓶先生が税理士を目指すきっかけはなんだったのでしょうか?

実は最初は税理士として開業しようとは思っていませんでした。
元々私の父が建具やサッシの製造販売の会社を経営していて、最初は父の会社を継ぐために税理士を目指しました。なぜ税理士かと言いますと、大学では経済学部に進学したため、「経営者として技術者たちを指導するのは難しいのではないか?」という考えがあったんですね。そこで、税理士という資格を持ちながら会社を経営することで、技術者の方々も「社長は税務とかに詳しい経営者だ、技術は俺たちに任せろ ! 」という構図ができるのではないかという思いがあって、会社を継ぐために、社員に信頼してもらうために、まずは税理士を目指すことにしたんです。

税理士という職業は実務経験がとても大切です。ちょうど税理士資格を取得した頃に、たまたま知り合いの事務所の先生が体調が悪くなってしまい、その事務所にお手伝いに行かせていただくことになりました。そこでいきなり20社くらいを担当しなければならない状況に置かれました。これは結構大変でしたね (笑) 実はその時は申告書の書き方も知らなかったですし、実務は全く分からない状態だったんです (笑)

税理士としての仕事の仕方は誰かに教わったわけではなくて、このときに現場で学びました。ある意味とてもいい経験をさせてもらったと思っています。そうこうするうちに税理士の仕事がすごく楽しくなってきちゃいまして、税理士として開業することを考え始めました。自分の中で、2年の実務経験を積んでから開業しよう、と思いがあり、ちょうどその2年くらいのタイミングで「開業したら私に頼みたい」と言って信頼してくださる方々がいたので、それがきっかけで開業に至りました。



お話をしていると「ビジネスと経営の目線」が強いな、と感じます

私は父が会社を経営していたこともあり、貸し倒れやとりっぱぐれなどいろいろな場面を見てきましたし、子供のころから税務調査なども見て育ちました。ですので、税理士でありながら経営感覚を持っているというのは環境がそうさせたんだと思います。

経営者は孤独ですので、同じ経営者目線で数字以外にもいろいろな相談ができるということは、中小企業のお客様には大変喜んでいただいてます。一緒に食事に行くことも多いですし、税務会計の話よりも経営の話や誰にも言えないようなプライベートな悩みを話してくれる方もいます。「税理士だから税理士の業務しかしない」ではなく、私はお客様に寄り添いながらサポートをする、そういったお付き合いをずっとしていきたいと思っています。

企業理念である「正義と安らぎ」「志を立て、以って万時の源となす」について教えてください

1つ目の「正義と安らぎ」は平成2年の開業時に決めました。
「正義」というのは、実は「租税正義」のことなんですが、我々は国の納税の義務という三大義務の一つを果たさなければいけません。その為には税法をしっかりと守りながら会社を経営していく必要があります。弊所では税法をしっかりと守っていくけれども、そういった堅苦しいことだけではなくて、「お客様とコミュニケーションをとり、社長の悩みを聞いたりして、安らぎを与えたい」と思ったのが「正義と安らぎ」の理由ですね。

2つ目の「志を立て、以って万時の源となす」というのは、幕末の坂本龍馬や志士たちのように、大きな志を持っている会社を応援したい、という気持ちから企業理念にしています。
既存の大きく育った会社よりも「これから起業してやっていきたいんだ」という志を持ったベンチャーや起業家たちを応援していきたい、という思いもあります。

行政書士の資格はどのような目的で取得されたのでしょうか?

ある時期に建設関係のご相談が多くなり、建設の許可のご依頼をいただくことが多くなったため行政書士の資格を取得しました。最近ではインバウンド系の台湾、ベトナム、マレーシア、スリランカの方々など、アジアの方々とのお付き合いが政治的流れで深くなりました。お役に立てるのであればビザ申請にも取り組もうと思いまして、去年ビザの取次の資格も取得しました。

常にお客様のお役に立つためには何をすればいいのか、を基準に考えるようにしていますので、行政書士の資格も困っているお客様がいたから取得した、というだけですね。ただ、そこから新しいビジネスや仕事が広がっているので、結果としてよかったな、とは思っています (笑)

二瓶先生がよくおっしゃっている「未来に掛ける」というのはどういうことでしょうか?

たとえば、日本は少子高齢化なので労働力不足でもあります。
そうすると人材はグローバルで動いていくべきです。移民とは違う意味で、労働力のボーダレスは絶対的に日本でも必要になります。

これからは「アジアが世界の中心になるべき」と思っていますので、よりアジアの方々と親しくしたいですね。日本で働くアジアの方には「日本で学んで自国で花を開かせてもらいたい」という思いがあります。

私の主張は「外国人 = 安い労働力」というイメージを持たないでください、ということです。「平等に同じ人間として、ちゃんと雇用するべきものは雇用する」、「日本の技術を学んで、日本を好きになってもらう」、このことが本当の意味の大切であり、それが必ず将来生きてくると思っています。

多くの方に「日本に来てよかった」と思ってもらえるようになれば、必ず100年後の未来に返ってくると私は思います。今ではなく「未来に掛ける」ことが大切だと思います。



「節税対策をするなら売上を上げろ」というのはどんなメッセージなのでしょうか?詳しく教えていただければと思います。

よく「節税したい」と社長たちは言いますが、税法上でいえば納税するというのは「義務」です。ビジネスを始めているのであれば「税金を払いたくない」という考えは捨てるべきです。「100万円儲けて50万円税金で払ったから50万円しか残らない」と考えるのではなく「利益を拡大して1,000万円儲けて500万円税金を払って500万円も残った」というように考え方を変えていくのが大切だと思います。

また、節税対策としてよく使われるのが生命保険に加入して経費計上して満期返礼時に退職金にする方法も、私は単に節税対策だけで加入するなら税金で払うか保険会社に儲けさせるかだけですから、むしろ信用を得るなら納税したほうが良いとアドバイスしています。そうではなくて、もしもの時に社長としての責任を果たすために加入すべきなんです。中小企業は社長で持っているわけですから、もし社長が亡くなった場合や働けなくなった場合は会社がダメになっちゃいますよね。そうすると雇われている社員、社員の家族が路頭に迷うことになります。

それは経営者の責任として、しっかりと対策をするべきであり、節税対策というよりも万が一自分が何かあった時のためにちゃんと退職金が払えるようなリスク管理をすることも大切だと思います。弊所では、そのためにはどんな方法があるのか、ということを一緒に考え、具体的なアドバイスをさせていただいています。

ついつい節税したくなりますが、そもそも考え方を変えるべき、ということですね。続いてお金の使い方、という点でもアドバイスをお願いします。

経費の削減というのは大きな課題ですよね。「交際費を使いすぎているからここをちょっと削ってくださいね」というアドバイスは多くの税理士がしていると思います。しかし、私は「交際費は、それが生きたお金であればいくら使っても良いですよ」とアドバイスしています。「生きたお金」ということが大事なんですね。

「生きたお金」とは必ず将来何らかの形でリターンされる、返ってくる見込みがあるお金の使い方のことだと思っています。皆さんにはそれがどんな費用であったとしても、「死んだお金は使わない、生きたお金を使ってください。」とアドバイスしています。そう言い続けることで、社長は経費を使う際に「これは本当に生きたお金の使い方なのか?」と自問自答するようになります。そうすれば無駄な使い方はなくなりますし、より経費が経営に役立ってくるわけです。

数字についてもう少し話をしますと、私は数字は嘘をつかないと思っています。毎月の試算表を見ていれば、「あれ ? 」と思ったり、月次で処理することによってある費用が突出している月など、なんで前月や去年に比べて多くなったんだろうと不自然に感じることがあります。毎月毎月何十回も数字を見つめていると、その数字が語ってくるんですね。

これは社長にもよく話すことですが、試算表は1回チラッと見るのではなく何十回もみてください、とアドバイスしています。そうすることで数字が答えを語ってくるんですね。そして数字は社長だけが知っているのではなく、社内で共有した方が良いと思っています。社員が一丸となって「今月はこうだった」というような形で共有していく方がいいのではないか ? と社長にはアドバイスをしていますね。

二瓶先生が考える「いい会社」というのはどんな会社でしょうか?

人と同じことを同じ発想でやっているのではダメだと私は思います。
効率化を進めていくのなら、一定して効率化を進めていく会社であってもいいと思いますし、今は効率化ばかりではなくて、ちょっと無駄があってもいいと思っています。

無駄というのは、「ゆとり」だと思うので、無駄なことができる会社は良いなと思いますね。私自身、ゆとりは必ず無駄にはならないと感じています。



今後の日本経済を伸ばす、という意味ではどのあたりに注目されていますか?

安倍総理はこれからの日本経済を支えていくのは女性の力と言いますが、私はとくに主婦の方はとても大きな日本の力になってくると思っています。主婦の方は「気配りと目配り」が長けていますからね、そのような面を生かして、結婚したことにより止まったキャリアを開花させていってほしいと考えています。税理士として支援することで、主婦の方々の眠っている能力を発揮させてあげたいと思っています。

実際に弊所では今年の8月に行政書士を法人化します。私を含めて3人ですが、私以外の2人は子育て中の主婦の方なんです。一人の行政書士さんのお子さんはまだ幼稚園児ですし、もう一人の方のお子さんは中学生と高校生ですから、2人とも主婦であり、母であり、行政書士なんですね。お子さんがいるので、フルタイムでは働けませんが、主婦の方と本気でやっていこうと思い法人化することにしました。女性起業家セミナーを自社で開催するケースもありますし、女性、主婦の方を税務会計だけでなく、いわゆる主婦のもう一つの障害に成りがちな夫ブロックといわれている「夫の壁」をどう乗り越えればいいのかなどなどをサポートしていくのは今後の弊所のテーマでもありますね。

また、我々は税理士ですから「納税者ファーストで考えていきたい、納税者ファーストの税理士でありたい」と思っています。国ファーストではないし、税務署ファーストでもありません。「納税者ファースト」です。私は納税者ファーストとして、社労士や司法書士など他士業の先生とチームを組んで中小企業の経営者の皆様をチームとして支援していく、ということが大切だと考えています。病院もセカンドオピニオンがあって当たり前の時代です。我々士業も納税者ファーストとして、そのような方向に向かうべきだと考えています。

今後の中小企業と税理士の関わり方について、どのような考えをお持ちでしょうか?

単なる外部委託や、記帳代行をして数字を出してこうなりました、という過去会計ではなく、社長と絶えず数字を見ながら未来を見つめる会計、つまり「未来会計」をしていくことがこれからの中小企業と税理士の関わり方だと思っています。

3年先の未来をどう展望していくのか。5年後にどんな企業にしていくのか、という長期的な視点を社長と共有しながら、目指すべきビジョンを引き出してあげる、ということがこれからの税理士のあり方であると思います。士業の中でも深く継続的に経営者と関わることができるのも、税理士の強みであり、ビジネスパートナー、戦友として、共にありたいと思います。

また、私のポリシーは「絶対に最後まで見捨てない」ということです。何かのときに二瓶を思って頼ってほしい、「何かあった時は二瓶だよね」と思っていただきたい。会社というのはいつ倒産するかわからないリスクを抱えていますが、倒産するということは「もうお金がない」「顧問料も払えない」という状況です。しかしそういった状況の時こそ誰かが最後まで見捨てずに寄り添うべきであり、終わらせるところは終わらせてあげる必要があります。

私は「絶対に最後まで見捨てない」をポリシーに、最後までお客様に寄り添いながらサポートするお付き合いを常に心がけていますし、それが私の強みであるとも思っています。



最後に、中小企業の経営者へのメッセージをお願いします

皆さんは、それぞれ「志」を立てて起業したと思います。その初心を忘れずに常に原点に立ち返ってもらいたい。「最初の志が全ての源」なんです。そして、ぜひ私にもそのビジョンを共有していただきたいです。私に出来る限りの支援をさせていただき、そのビジョンを一緒に達成するためのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
二瓶文隆事務所 税理士・行政書士法人アクティブ 二瓶 文隆
行政書士税理士

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