コロナの影響を受ける中小企業の従業員向け、東京都の中小企業従業員融資
経営

中小企業の従業員の人の生活の安定を図るため、実質無利子の融資を行っています。 今回はお困りの人にご利用頂きたい、東京都の中小企業従業員融資についてご紹介致します。

この記事の目次

1.東京都の中小企業従業員融資を申し込むことが出来る人

下記の全ての要件を満たす人が、申し込みを行うことが出来ます。

①勤務先の会社等が次のいずれかに該当している人
・小売業…資本金や出資金が5千万円以下、又は従業員数が50人以下の会社
・サービス業…資本金や出資金が5千万円以下、又は従業員数が100人以下の会社
・卸売業…資本金や出資金が1億円以下、又は従業員数が100人以下の会社
・その他の業種…資本金や出資金が3億円以下、又は従業員数が500人以下の会社

②現在の勤務先に6ヶ月以上勤務し、現住所に3ヶ月以上居住している人であって、勤務先、現住所のどちらかが東京都内にあること

③税込の年間収入が800万円以下の人

④住民税の滞納がない人

⑤借入金の使途が生活の安定のためであって、返済の見込みのある人


2.主な融資条件

東京都の中小企業従業員融資の条件は、下記のものとなっています。

①資金使途

新型コロナウイルス感染症の影響による生活資金

②融資限度額

100万円

③融資期間

5年以内

④返済方法

元利均等月賦返済

⑤融資利率

年利1.8%、利子については全額都が負担

⑥保証料

保証料については全額都が負担、連帯保証人は一般社団法人日本労働者信用基金協会が保証を行うため不要

3.融資申し込み手続きの流れ

東京都の中小企業従業員融資の手続きは、下記の手順で行います。

①申し込み

中央労働金庫都内本支店、ローンセンターにて申し込みを行います。まずは電話をして問い合わせることが必要です。
問い合わせ後に申し込みが可能となった場合には、必要書類を中央労働金庫都内本支店、ローンセンターに提出を行います。

中央労働金庫都内本支店は、電話対応は平日9時から17時、窓口対応は11時半から12時半を除く平日9時から15時に行っています。
ローンセンターは、電話対応は火曜日、水曜日、祝日を除いた平日10時から18時、土日10時から17時、窓口対応は11時半から12時半を除く火曜日、水曜日、祝日を除いた平日10時から18時、土日10時から17時に行っています。

②審査の実施

提出された書類が、金融機関によって審査されます。審査の結果、融資を受けられない場合もあります。

③審査の結果通知

審査の結果が、申込後5営業日程度で通知されます。

④融資の実行

審査を通過し、中央労働金庫都内本支店の融資窓口で融資の契約後、5営業日程度で融資の実行がされます。 融資の契約はローンセンターでは出来ませんので、契約の際は中央労働金庫都内本支店の融資窓口の利用のみとなっています。

4.必要書類

東京都の中小企業従業員融資の申し込み及び契約の際に必要な書類は、下記のものです。状況に応じて、他の書類の提出や提示が求められる場合もあります。

①申し込み時

・本人の源泉徴収票又は給与明細書
・健康保険証
・印鑑

②契約時

・本人の印鑑証明書
・実印

5.まとめ

上記のように、東京都の中小企業従業員融資は、新型コロナウイルス感染症の影響により、生活にお困りの人が利用することが出来る、実質無利子の借入金です。
無利子であり、かつ連帯保証人が不要であり、また使用用途も新型コロナウイルス感染症の影響による生活資金であり限定した使い道が指定されていないため、非常に利用のしやすい借入金です。
公的な窓口は勤務先又は自宅の最寄りの中央労働金庫都内本支店やローンセンターですが、ご不明な点がございましたら、身近な専門家に相談されることをお勧め致します。

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