「時差ビズ」で東京の朝が変わる ? ! “脱満員電車”に向けた各企業の取り組み
労務


この記事の目次

「時差ビズ」とは ?


7月11日より、「時差ビズ」の実施が開始されました。「時差ビズ」は東京都主催の取り組みですが、東京以外の皆さんも、すでにニュース等でご存じの方も多いのではないでしょうか ?

「時差ビズ」とは、朝の通勤ラッシュを回避する目的で時差通勤を促す取り組みのこと。実施期間は7月11日から25日までで、260の企業や自治体が参加表明をしています。

都心の朝の通勤ラッシュは心身共に相当こたえるものがありますので、自治体が主体となって状況の改善に乗り出してくれることは、働く人にとって喜ばしいことだと思います。

また、時差通勤が今後上手く定着すれば、3年後の東京オリンピック・パラリンピックに伴う首都圏混雑の緩和が期待できるということで、この「時差ビズ」は引き続き実施される予定とのことです。
今ではすっかり当たり前になった、夏の軽装「クールビズ」の提唱者でもある小池知事の施策とのことで、期待が高まりますね。


「時差ビズ」と働き方改革


「時差ビズ」の参加企業は、“通勤時間帯の混雑緩和”と“働き方改革”とを上手く掛け合わせた取り組みを続々と発表しています。具体的には、時差出勤やフレックスタイム制、朝型勤務やテレワーク等、「時差ビズ」参加をきっかけに新たに制度の導入が進められています。

参照 : 時差Biz運営事務局「時差Biz - 参加企業の取組紹介」

もっとも、ウェブサイトで紹介されている取り組みは、誰もが知っている有名企業の事例ばかりであるために、「中小企業がそんなことはできないよ」と感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、大企業と同じレベルで取り組む必要はまったくありません。「時差ビズ」を単なる通勤ラッシュの緩和ではなく“働き方改革の一環”と捉えるならば、「まずは労働時間を短縮できる様、業務フローを見直そう」といった取り組みも、立派な時差ビズに向けた取り組みだと思います。

御社では、どのようなことができそうでしょうか ?


通勤は「時差ビズ」がお得 ! 鉄道事業者の取り組みとは


働く人の時差通勤を奨励するため、鉄道各社でも様々な取り組みが行われています。快適な座席指定車両や特急の運行、早朝時間帯の増便、ポイント付与等、利用者にとっては魅力的なサービスが展開されている様です。

参照 : 時差Biz運営事務局「時差Biz - 鉄道事業者取組レポート」


まとめ


最近では、働き方改革に付随するあらゆる取り組みが提案されており、今、日本の働き方は大企業を中心に大きく変わろうとしています。しかしながら、個人的には働き方改革の進展によって、大企業と中小企業との間に今後ますます働き方の格差が生じる結果となってしまうのでは、と危惧しています。

おそらく中小企業では、大企業の取り組みをそのまま真似することは難しいケースが大半でしょう。しかしながら、規模の小さな会社だからこそ、可能になることも必ずあるはずです。

「今のやり方を変えたいが、何から手を付けて良いか分からない」とお悩みの事業主様は、ぜひご相談ください。
御社独自の働き方改革の実現に向け、ご一緒に考えてまいりましょう。
参照 : SHARES 社会保険労務士 丸山博美のページ

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