2017年卒生 就活解禁!企業における「ハローワーク求人」活用の3大メリットを知る
労務

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今年も3月1日を迎え、2017年春卒業予定の大学生らを対象とした採用活動が本格的にスタートしました。企業の人事担当にとってはここから内定式まで、気の抜けない日々が続きますね。

ところで、御社では求人媒体として現状、どのようなツールが使われているでしょうか?おそらく「リクナビ」や「マイナビ」といった大手就活サイト経由が主流でしょうが、「お金がかかる割にはイマイチ・・・」と、頭を悩ませるケースも多いかもしれません。

採用に伴う経費を抑え、効率良い求人を行うため、ここはひとつ≪ハローワーク求人≫に注目してみましょう。

「ハローワークって、なんだか煩わしいイメージ」
「ハローワークからでは、なかなか良い人が集まらないっていうし」

などなど、ハローワーク経由の求人については何かとネガティブなイメージがつきものですが、それも使い方次第。
むしろ、ハローワークを積極的に活用することによるメリットも大きいんです。

企業がハローワークを活用すべき3つの理由


1.無料で最長3ヵ月間、求人広告を公開できる!
ハローワーク経由の求人のメリットといえば、第一に「無料である」ことです。求人の有効期間は原則「受理した日の翌々月の末日まで」となっており、例えば3月1日に受理された求人は5月31日まで有効で、期間内はハローワーク内の求人情報提供端末やインターネットサービスで公開される他、掲示板に貼り出されるなどの方法で求人者に提供されます。
一般的な求人媒体で3ヵ月間求人を掲載しようと思えば、一体いくらかかるでしょうか・・・?無料で使えるハローワーク、活用しない手はありませんね。

2.「ハローワーク経由の求人」で“助成金体質”に!
例えば人を雇用したり、従業員のスキルアップを図ったり等、“ヒト”に関わるあれこれにはどうしてもお金がかかるものです。そんなときに活用したいのが雇用保険関係の助成金ですが、実際に申請するとなると様々な条件をクリアする必要があります。
申請するモノにもよりますが、条件のひとつに「ハローワーク経由の求人」を掲げる助成金も決して少なくありません。申請したい助成金のためにハローワークの門を叩く、というのも良いのですが、人材募集の段階でとりあえずハローワークに求人の相談に行く“癖”をつけておくことも重要。時には、まったくノーマークだった新設助成金情報を教えてもらえることもあります。

3.ハローワークなら“ピンポイント求人”がしやすい!
ところで、「ハローワークの求人など、さほど人が見ていないのでは?」「欲しい人材など集まらないのでは?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
確かに、ひと昔前までは実際、そんな雰囲気はありました。ですが、最近の厳しい雇用情勢を打破すべく、ハローワークでも新たな取り組みが行われています。
その一つが、“対象者を限定した職業斡旋”。代表的なものとしては新卒採用向けの「新卒応援ハローワーク」や子育て中のママの就職支援を行う「マザーズハローワーク」、若年層のサポートの特化した「わかものハローワーク」や「ヤングコーナー」などがあります。このように、対象を絞り込むことで求職者がより集まりやすくなる、企業側としてはより的を絞った求人が可能となる効果が期待でき、結果として「労使のマッチングが成立しやすい」といったメリットがあります。

意外と簡単、ハローワーク経由の求人申込

ハローワーク経由の求人というと、「利用手順が煩わしそう」と思われがちですが、決してそんなことはありません。

具体的な流れとしては、

① 事業所所在地を管轄するハローワークに行く
② 「事業所登録」を行う
③ 求人の条件等を「求人申込書」を記入
④ 求人申込書の内容を元に窓口で相談、求人申込
⑤ 求人情報の公開
(参照:https://www.hellowork.go.jp/enterprise/job_offer.html)

あとは、応募があった場合にハローワークから連絡が入り、面談日の調整等を行い、選考に入ります。
「ハローワーク」というと、必要以上に身構えてしまう事業主様もいらっしゃるかもしれませんが、窓口では意外と?親切に対応してくださいます(笑)。良い機会ですから、求人についてだけでなく、不安なことをあれこれ相談してしまうのも得策です。



いかがでしょうか?
ハローワーク経由の求人には、皆さんの想像以上にたくさんのメリットがあります。加えて、利用のためのハードルも決して高くはありません。そうと知れば、もはやこれを利用しない手はありませんね。

しかしながら、企業にとっては「いくら無料でも、良い人材に恵まれなかったら・・・」「一般の求人媒体と異なり、差別化がしにくいのでは」といった不安や疑問もあると思います。
確かに、ハローワーク求人においては「求人申込書の書き方が採用の行方を左右する」といった側面も否めません。

というわけで、次号では【ハローワークを通じた求人を成功させるためのポイント】をテーマに、求人申込の際の注意点や希望の人材を確保するためのコツをご紹介することにしましょう。

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