働く人の5割超が「ハラスメント」を目の当たりに。今一度考えたい、職場におけるハラスメント対策
労務


御社では、社内のおける「ハラスメント」を把握しているでしょうか ?
ひと口に「ハラスメント」といっても、その対象や内容は様々であり、一括りにできるものではありません。

ここでは、職場におけるハラスメントの種類と実態を解説することにしましょう。



ハラスメント事例を目の当たりにしたことのある労働者は、全体の5割超


このたび、日本労働組合総連合会による『ハラスメントと暴力に関する実態調査』が、2017年11月16日に公開されました。全国の18歳~69歳の有職男女1,000名の有効サンプルの集計結果のうち、「職場でハラスメントを受けた経験ある」もしくは「見聞きしたことがある」との回答は、全体の56.2%であることが明らかになりました。

以前、SHARES LABにてご紹介した記事では「パワハラ事例を抱えた経験のある企業の割合」を「およそ4割」としましたが、社員側としては会社が把握している以上に職場のハラスメントを認識している結果となっています。


出典 : 日本労働組合総連合会『ハラスメントと暴力に関する実態調査』


多様化するハラスメントの種類


前述の調査結果では、ハラスメントの種類として6項目を挙げています。まずはそれぞれの定義を正しく把握することから、職場におけるハラスメント対策がスタートします。

・パワーハラスメント
職務上の地位、人間関係における優位性を利用して行われる、精神的・身体的、もしくは業務上のいじめや嫌がらせ行為

・セクシュアルハラスメント
性的な関係を強要する、身体に接触することの他、性的な噂を流す、性的な話題について追求する等、性に関連する暴力や嫌がらせ行為全般

・ジェンダーハラスメント
性別に基づく役割分担意識を強調し、個の能力に応じた適正な業務分担を行わない行為
(「女性にはこの仕事は無理」「この仕事は男性のみ」等の発言や、こうした考えに基づく業務分担等)

・マタニティハラスメント
妊娠・出産を理由にした精神的・身体的な嫌がらせや、解雇や雇い止めの実施、自主退職を強要する等の行為

・ケアハラスメント
仕事と育児・介護との両立に取り組む労働者に対する心無い言葉の投げかけ、仕事を与えない・過度な仕事を押し付ける等の嫌がらせ行為
ファミリーハラスメント、パタニティハラスメント等と表現されることもある

・SOGIハラスメント
LGBT[レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(出生時に診断された性と、自認する性の不一致)]に対する精神的・身体的、もしくは業務上の嫌がらせ
「SOGI」とは「Sexual Orientation and Gender Identity(性的指向と性自認)」の略


近年、職場におけるハラスメントは多様化しています。場合によっては、上記に当てはまらないハラスメントの形もあるかもしれません。
現場では、各人がどのような行為がハラスメントに該当するかを正しく認識できていないがために、意図せず同僚や部下を傷つけている例を散見します。

今やハラスメントは広義に解釈されるべき事案であることを知り、それぞれのケースにおける対応策を検討することが肝心です。


職場のハラスメント対策に有効なツール


御社では、ハラスメント対策として、現状どのような取り組みを行っているでしょうか ?
具体的なハラスメント対策については、すでに以前の記事でご紹介していますので、今一度ご確認いただくと良いかと思います。

参照 : SHARES LAB「『パワーハラスメント対策導入マニュアル(第2版)』に学ぶ、パワハラ事例と対策」

まとめ


職場におけるハラスメントの火種は至る所に潜んでいるものです。
「ハラスメント」というと、大々的な暴力や暴言、叱責等がイメージされるかもしれません。

しかしながら、実際には上司や同僚から受けた些細な一言の積み重ねが本人にとっては何らかのハラスメントと感じられるケースも多く、会社としての把握、対策の徹底が困難であることもあります。

まずは会社が現場の声を把握すること、並行して、働く人に対してハラスメントへの正しい認識を促していくことが第一です。単に諸規程のみを整えて終了、では何の意味もありません。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
参照 : SHARES 社会保険労務士 丸山博美のページ

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