気づかないうちにセクハラをするモンスター社員にならないようにご注意を!
労務


セクシャルハラスメント、略してセクハラという言葉を、日本で働く人で聞いたことが無いという人はほとんどいないでしょう。男女雇用機会均等法でセクハラの防止が義務付けられてから20年近い歳月が経過しました。 今では、OLのお尻をさわる絵に描いたようなセクハラ上司は死滅しつつあります。

しかし問題は、自分はセクハラだと思っていないところでセクハラになっているケースです。ここでは、問題になりかねない意外なセクハラについて解説をいたします。

この記事の目次

1.好意のみの誘いであっても、相手が断れないケース


例えば、ある上司が部下に好意を持って、プライベートな場面で紳士的に食事に誘ったとします。このケースで部下にその気がなかったとしても、関係性を壊すことを恐れて断れない、という可能性があります。この場合、上司は紳士なので、断られても仕方がないと感じているかもしれません。

しかし、関係性が上司部下であれば、部下の方が断ることに躊躇するのは無理ありません。結果として、部下はその誘いをオーケーしてしまい、上司はそれに気を良くして、複数回誘ってしまいます。上司から見れば紳士的なデートのお誘いを受け入れられて気を良くしていたところ、最終的に部下からセクハラで訴えられるという残念な結果になりかねません。

この話は、上司部下ではなく同僚であったり性別の逆転があったりしても同じです。好意とまではいかないが、関係性は壊したくないというのが仕事場の一般的な人間関係のはずです。特に好意を持って異性を誘う場合は、その関係性に十分注意してください。

2.同性同士や女性から男性へのセクハラもある


一般的にセクハラというと男性から女性へのアプローチを思い浮かべる方が多いと思いますが、セクハラは同性同士や女性から男性へのアプローチでも十分成り立ちます。例えば恋人がいない期間が長いことを揶揄するなど、酒席では普通にあり得る会話かもしれませんが、職場では控えるべき会話ということになります。

また、「男のクセに」といった言動や、重い荷物を強制的に持たせるような指示もセクハラの一つになります。要は男性とはこうあるべき、という固定観念が言動として表に出てしまうと、それを不快に思う男性もいるということです。性別から役割を決めつけられると不快になるのは、男女どちらでも同じなのです。

3.「ホモじゃないの?」がセクハラになるケースも


LGBTという言葉が浸透してきています。ある意識調査では全体の8%がLGBTを含む性的マイノリティであるという結果があります。100人中8人ですから、皆さんの感覚より多いのではないでしょうか。

ここで気を付けたいのは、線の細い男性を「ホモじゃないの?」とLGBTを示唆するような言葉でからかうようなケースです。発言する側はからかうだけの認識でも、それを聞いている性的マイノリティの方にとっては、十分セクハラになってしまいます。その方が性的マイノリティであるかどうかは、ほぼ見分けがつきません。それだけに知らないところでその人を傷つけていないか、十分に配慮してください。

ちなみに「ホモ」という言葉は、バラエティ番組で使われて問題になったのは記憶に新しいところです。人によっては非常に傷つく言葉なので、職場かプライベートかにかかわらず、使わない方が無難です。

まとめ


ご自身が知らないうちにセクハラモンスターにならないために、意外なところでもセクハラが成り立つことを認識しましょう。セクハラの定義は相手が不快に思うかどうかがポイントなので、ご自身にその気がなくても、セクハラは成立してしまう可能性があります。

セクハラは普段の意識付けが非常に大事になります。経営者や上司の方は、普段の会話の中にセクハラを許す雰囲気が無いか、十分注意をしてください。これはセクハラなのか?と迷ったら、お近くの社会保険労務士にご相談をすることをお勧めしたします。

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