復職者をすぐに辞めさせないために。休職から復帰する社員がいた場合に、職場が気を付けておくべきこと。
労務


様々な理由で長期間職場を離れた方が復帰する時というのは、その方としても会社側としても非常に神経を使うものです。もちろん、長期間会社を休むことが認められた時点で、会社として残ってほしい方であるはずなのですが、実際に復職した後のコミュニケーションのすれ違いによって、結局退職してしまう例が少なくありません。
復帰した後にすぐに退職してしまうことは、会社としても貴重な戦力を失うことになります。ここでは、復職者がいる職場で、心掛けておきたいことをまとめてみました。

この記事の目次

1. 挨拶から意識をして「受け入れられている」ことを気付かせる


復職者が復帰後に一番心配していることは、自分が会社から受け入れられているかどうか、ということです。復職者には、ただでさえ仕事に穴を開けてしまったという負い目があります。特に傷病休職のように、自らの病気などの問題で休職してしまった場合はなおさらです。復職者の気持ちに寄り添うのであれば、会社がその方を喜んで受け入れている、という姿勢を通常の社員以上に見せることが大事です。

例えば、挨拶をされると、自分の存在を認識してもらえる、という感覚になります。これだけでも効果があります。人は名前を呼ばれると自意識がアップしますので、その方を呼ぶときは「ねえ」や「ちょっと」ではなく、その方の名前で呼びましょう。

まるで学校で学生が受けるような話ですが、普段からこのようなことを行う雰囲気ができていないと、できないことでもあります。普段から当たり前のコミュニケーションを意識して行うことが、復職者を辞めさせない会社になる第一歩です。

2.過度な配慮よりも、仕事の負担を分担する姿勢を


人が仕事をするうえで、承認欲求が満たされるかどうかというのは仕事への充実感を計るうえで非常に大事なことです。逆に言えば、仕事をさせない、というのは満足度を低下させることになります。

その方が復職したばかりだからと言って、仕事をさせないというのは、かえって満足度を低下させて、退職の引き金になってしまいます。仕事量としては、通常の通り与えてください。

一方で復職したばかりというのは、復職後も何かしら事情を抱えている場合がほとんどです。うつ病の場合、一度そうなってしまうと「全快」ということにはなり得ず、仕事をしながら少しずつ回復させることになります。育児や介護の休職でも、対象者にケアが必要な以上、どうしても仕事の時間には制約ができてしまいます。

そのため、与えられた仕事量ができないことも想定して、他のメンバーに分散できる体制を作っておきます。また、周りも自然に協力できる雰囲気を作るように心掛けてください。そのため、復職前から周りのメンバーにどのようなサポートができるのか、事前に打ち合わせを行っておきましょう。

3.飲み会よりもランチへのお誘いを心掛けて


復職祝いとして飲み会を開きたい、という気持ちはとてもよくわかります。しかし、復職後というのは業務時間後に事情を抱えていることが多いです。特にうつ病から復帰するようなケースでは、飲み会のような濃密なコミュニケーションが負担に感じる場合があるので、復帰後すぐは避けた方が良いかもしれません。

むしろ、ランチ時間が復職後の社員にとっては不安になることがあります。そこで、ランチ時間は一人で食べるのか、みんなで食べるのか、どちらにせよその方が迷わないように、積極的に案内してあげてください。事前に打ち合わせの中でランチに誘う人やタイミングを決めておくことも効果があります。

要はその人が今何をすべきなのか、復職者が不安にならないように気を配るということです。新人の扱いと近いかもしれません。

まとめ


いかがでしたでしょうか。
復職というのは、仕事への空白期間を埋める負担と、心理的な負担を両方抱え込んでいる状態であり、非常に不安定になります。 復職者を戦力として会社で活躍してもらうためには、周りの社員のサポートが欠かせません。

これから復職者を迎え入れる予定の方、復職者の扱いに困っている方がいらっしゃれば、ぜひお気軽に専門家であるお近くの社会保険労務士にお問合せください。

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