2017年度に首都圏で実施された夏の「時差Biz」が、2018年度も7月9日~8月10日の期間限定で実施されています。鉄道会社を中心に時差Biz支援の動きが高まる中、御社においても働き方改革の一環として時差Bizを取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事の目次
働き方改革の一助に。「時差Biz」の効果
「時差Biz」とは、通勤ラッシュ時の満員電車の混雑緩和を促進する取り組みのこと。特に通勤混雑の激しい東京都が中心となり、鉄道会社、そして鉄道利用者である企業が連携して進めています。
2018年度で2年目の取り組みとなる時差Bizによって、通勤に伴う疲労が軽減されることから、働く人の労働意欲や生産性の向上を図る働き方改革の一環として注目されています。
労働者側の立場からいえば、通勤ラッシュがもたらすストレスは相当なもの。しかも、これは毎日のことですから、積み重なれば心身をむしばむ要因ともなり得ます。時差Bizによって通勤混雑を回避できれば、爽やかな気持ちで始業を迎えることができ、一日の仕事ぶりにも良い影響を与えるはずです。また、朝早く出勤して早めに帰宅することで、プライベートの充実を図ることも可能となります。
企業側にとっても、労働者の仕事への意欲が高まることは嬉しいメリットです。生産性の向上を図ることができれば、時間外労働を削減・経費削減につながります。また、「時差Biz」の参加は、企業イメージのアップにも役立ちます。時差Biz公式サイト上で参加表明することで、参加企業一覧に社名・業界名を掲載することができます。加えて、社内の取り組みを「参加企業の取組PR」として公開することも可能ですので、積極的に活用したいところです。
参考 : 東京都「時差Biz」
他社はどうしてる?「時差Biz」導入事例
実際に時差Bizを取り入れる際には、従来の始業・終業時刻とは異なる働き方を可能とする制度設計が必要となります。公式サイトでは他社の時差Biz取組事例が紹介されていますが、具体的には下記の制度導入について検討を進めるのが得策です。
✓フレックスタイム制
始業・終業の時刻を柔軟に設定できるフレックスタイム制は、「時差Biz」参加においては最も適した労働時間制です。必要に応じてコアタイムを設定し、業務に支障をきたさないよう工夫します。
出典 : 厚生労働省「フレックスタイム制の適正な導入のために」
✓サマータイム制
出典 : 環境省「サマータイムパンフレット」
日照時間の長い7月から8月の期間、時計の針を1時間進めて生活するサマータイム制は、諸外国では比較的広く導入されています。あまり知られていないかもしれませんが、日本においても、「ゆう活」として政府主導で取り組みが推奨されています。会社独自でサマータイム制を実施する際には、就業規則等に夏時間を規定し、勤務時間を設定する必要があります。
参考 : 政府広報オンライン「ゆう活 - はじめよう!夕方を楽しく活かす働き方」
✓テレワーク
働く時間や場所を柔軟に選べるテレワークは、通勤混雑緩和の観点でいえば最も理に適った働き方であるといえます。東京都では、2017年より、時差Bizと併せて「テレワーク・デイズ」を実施し、時間や場所にとらわれないワークスタイルの導入促進を図っています。
参考 : SHARES LAB「テレワーク・デイズ2018、今年は7月24日+αの複数日程での実施奨励!」
夏の「時差Biz」期間中、広がる「時差Biz」支援の輪
「時差Biz」の実施を支援する鉄道会社では、早朝・夜間の臨時列車の運行やポイント付与キャンペーンの実施などを行っています。通勤時、駅などでこうした取り組みを目にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
各社の取り組みは下記よりご確認いただけます。
参考 : 東京都「時差Biz_鉄道事業者取組レポート」
まとめ
政府の目指す働き方改革は、少しずつではありますが、着実に浸透しつつあります。そろそろ、御社としてどんな取り組みができるのか、検討すべき段階にきているのではないでしょうか?
もちろん、時差Bizについても働き方改革の一環となる取り組みです。2018年度は冬にも「時差Biz」の実施が予定されていますから、ぜひ次回に向けて今から社内体制の整備を進めてまいりましょう!
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