人手不足対策の一助に。東京都「中小企業採用力向上支援事業」活用のススメ
労務

前号では、2019年4月に予定される採用時の労働条件明示ルールの変更についてご案内しました。

参照:SHARES LAB『2019年4月より「メール」による労働条件明示が可能に&労働条件明示事項を総復習』

さて、「採用」といえば現状、少子高齢化に伴い進展する人手不足を背景に、人材確保に苦労されている事業主様も多いのではないでしょうか?今号では、都道府県が行う中小企業における採用支援のひとつとして、東京都の「中小企業採用力向上支援事業」をご紹介することにしましょう。

参考:東京都「中小企業採用力向上支援事業」

この記事の目次

御社の人手不足対策について、「知る」「考える」の機会を提案

東京都の「中小企業採用力向上支援事業」では、東京都内に事務所があり、従業員数が300名以下の会社を対象に、「セミナー」と「採用コンサルタント派遣」の2本柱で中小企業に必要な採用戦略・採用活動作りを支援します。大企業とは異なる、中小企業ならではの取り組みを知り、御社に当てはめて具体的に考えることで、机上の空論ではない実践的なアプローチが可能となります。

セミナーは「経営層向け」「実務担当者向け」に区分される「人材確保支援セミナー」と、「多様な人材活用」「シニアの採用・活用」に主軸をおく「多様な人材活用セミナー」の2種に分かれ、中小企業の採用戦略に役立つ情報が効果的に必要な層に届くよう配慮されています。過去に開催されたセミナーのテーマは下記の通りです。

【経営層向け】
□ 「日本でいちばん大切にしたい会社」に学ぶ人を惹きつける会社の特徴
□ 売り手市場における中小企業の新卒採用戦略とは ~イマドキ学生を理解し、心を掴む~
□ 経営者が考えるべき人手不足時代の人材採用

【実務担当者向け】
□ 採用力アップのカギ
□ 欲しい人材を採れる会社になる!採用を成功に導く人材採用ノウハウ


人手不足の原因はどこに?専門家と共に探る「採用コンサルティング」

「中小企業採用力向上支援事業」では、会社の採用課題にあわせた採用コンサルティングを受けることも可能です。主に下記のいずれかをテーマに、中小企業の採用活動を支援します。



出典:東京都「中小企業採用力向上支援事業_採用コンサルティング」

「東京都内に本社または主たる事業所があること」「企業全体で常時雇用する労働者が300人以下であること」など、所定の申込要件すべてに該当する企業であれば、無料で利用できるサービスです。
まずは、人材確保セミナーへの参加、もしくは人材確保相談窓口に来所の上、事前ヒアリングを申し込みます。事前ヒアリングを経て、(公財)東京しごと財団によりコンサルティングの実施可否が決定される流れとなります。

先延ばしはNG!今、人手不足解消に向けた第一歩を

公式サイトでは、実際に本事業で採用コンサルティングを受けた企業の事例が紹介されています。

参考:東京都「中小企業採用力向上支援事業_ Crosstalk 〜事例紹介〜」

事例からは、労働条件を変更せずとも求人票を見直すことで、求職者への効果的なアプローチが可能となることが明らかになっています。また、採用面接を通じて「相手の本音を引き出す方法」や「この人と働きたいと思ってもらう面接の実現」など、具体的な手法についてもレクチャーしてもらえるようです。

下記は「年齢別人口推計の推移」の現状と今後の見通しを表したものですが、年少人口及び生産年齢人口の減少の様子を改めてご覧いただけるかと思います。

出典:中小企業庁「中小企業の雇用環境と人手不足の現状」

企業における人手不足は、いわば死活問題といっても過言ではありません。人手不足倒産が各所で徐々に起き始めている今、人手不足対策に乗り出す必要があるのではないでしょうか?

まとめ

人手不足の波は、確実に中小企業に迫りつつあります。御社ではどのような対策を検討されているでしょうか?
「何も対策できていない」「どうして良いか分からない」という場合には、早急な対応が必要です。都道府県の支援事業や社会保険労務士を活用し、御社にとって有効な策を検討してまいりましょう!

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