2019年拡充見込み!キャリアアップ助成金「短時間労働者労働時間延長コース」に注目
労務


「キャリアアップ助成金」というと、有期契約労働者を正社員転換させる「正社員化コース」が代表的ですが、その他にも非正規雇用労働者の処遇改善やキャリアアップに役立つ6つのコースがあることをご存知でしょうか?
その一つに「短時間労働者労働時間延長コース」がありますが、こちらは2019年度より助成拡充が予定される注目の助成金です。さっそく概要を確認し、助成金活用のご検討にお役立てください!

この記事の目次

キャリアアップ助成金「短時間労働者労働時間延長コース」とは?

キャリアアップ助成金「短時間労働者労働時間延長コース」は、短時間労働者の週所定労働時間を延長し、新たに社会保険に適用した場合に申請できる助成金です。支給要件には、下記の2パターンがあり、支給額は下記の通りです。

※< >は生産性向上が認められる場合、( )は大企業の額

① 短時間労働者の週所定労働時間を5時間以上延長し新たに社会保険に適用した場合
1人当たり19万円<24万円>(14万2,500円<18万円>)

② 労働者の手取り収入が減少しないよう週所定労働時間を延長し、新たに社会保険に適用させることに加えて、賃金規定等改定コースまたは選択的適用拡大導入時処遇改善コースを実施した場合
■1時間以上2時間未満:
1人当たり38,000円<48,000円>(28,500円<36,000円>)
■2時間以上3時間未満:
1人当たり76,000円<96,000円>(57,000円<72,000円>)
■3時間以上4時間未満:
1人当たり11万4,000円<14万4,000円>(85,500円<10万8,000円>)
■4時間以上5時間未満:
1人当たり15万2,000円<19万2,000円>(11万4,000円<14万4,000円>)



参照:厚生労働省「キャリアアップ助成金」

対象人数は、現状、「①と②合わせて1年度1事業所当たり15人まで」とされていますが、2019年度より対象人数の引き上げ、さらには1人当たりの助成額増が図られ、助成拡充が行われる見込みとなっています。

キャリアアップ助成金「短時間労働者労働時間延長コース」、拡充の背景

なぜ、パートやアルバイトの就労時間延長に関わる助成が拡充されるのでしょうか?その背景には、「労働者側からのニーズ」、そして「増税対策」が挙げられる様です。
経済財政諮問会議の資料によると、
●短時間労働者でもっと働きたいと考えている人は2018年7~9月で183万人
●一方で、労働時間延長の助成金の活用は2018年4~9月で891人にとどまる
とのデータが明らかになっています。こうした調査結果を受け、政府主導の就業調整を図るべく、キャリアアップ助成金の仕組み、企業への周知の在り方が今一度見直されることになったようです。

この他、労働者の賃金を増やすことで、消費税増税時の個人消費の反動減対策を講じようという目論みもあります。
出典:内閣府「平成30年第13回経済財政諮問会議」

万全ですか?御社の人手不足対策

キャリアアップ助成金「短時間労働者労働時間延長コース」の受給に向けた取り組みは、企業にとっては今後ますます進展する働き手不足対策の一環ともなり得るでしょう。会社は助成金を活用することで、短時間労働者のうち「さらに働きたい」という方のニーズに前向きに対応し、処遇改善を図っていくことができます。会社にとっては働き手の確保となるため、労使にとって良い効果が期待できるのではないでしょうか?

人手不足対策の方法としては様々想定されますが、対策のひとつとして検討されてみると良いと思います。

まとめ

2019年拡充予定のキャリアアップ助成金「短時間労働者労働時間延長コース」。具体的に内容がどのように変わるのかは未だ明らかではありませんが、今後最新情報が入り次第、SHARES LABにてご紹介してまいります。
まずは助成金の概要を確認しておき、2019年度以降の活用に目を向けてみましょう。

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