突然、社員が行方不明!バックレを行った社員に対して会社がすべきこと。
労務


ある日突然、社員が来なくなる。いわゆる「バックレ」は会社に非常に迷惑をかけます。その日にその社員が行う仕事が回らなくなるだけではなく、周りの社員の士気にも影響を与えるでしょう。

バックレは100%防げるものではありません。ここでは、いざバックレが起きてしまった時、会社として慌てずにどのように動けば良いのか、その対応方法を解説します。

この記事の目次

1.最初に疑うのは「事件性」。身の危険が生じていないか確認すること。

社員が時間に会社に来ない、さらに連絡も無い、電話をかけても出ない。そんな時、仕事に穴が開くことを憤る前に、事件に巻き込まれていないか心配してください。

家族に連絡を取れるのであれば、出勤していない旨を伝えます。何か知っているかもしれません。そして、自宅に出向いて、その存在を確認します。中の様子が不明であれば、警察や管理会社に連絡を行い、施錠を外してもらいましょう。

特に一人暮らしの場合は要注意です。 昨日まで普通に生活していた方が、突然亡くなってしまうというケースが無いとは言えません。

こんな時のために、入社時に「身元保証人」という形で家族などの連絡先を事前につかんでおくと、いざと言う時に役に立ちます。

2.事件性が無ければ、就業規則に則って、退職の手続きを行う。


事件性が無いことを確認できて、それでも連絡がつかないようであれば、会社にいつまでも残しておくわけにはいきません。事情にもよりますが、会社に迷惑をかけているのも事実で、退職をしてもらうことになります。

一般的な就業規則には、連絡がつかない無断欠勤が〇日続いた場合に自然退職になる、と記載されていることが多いようです。このような記載があれば、その内容に則って退職の手続きを行ってください。

雇用保険上、本人の意志で無断欠勤しているので「自己都合退職」ということで構いません。 離職票は本人から不要であるという意志が伝わってないことになるので、作成することが必要になります。

無断欠勤を続けた日数が、就業規則上の自然退職となる日数に到達したら、退職となる通知を本人のいる場所へ郵送します。その後、社会保険、雇用保険の被保険者喪失の手続き、源泉徴収票など返却するものをまとめて本人に送ります。行方不明などで居場所がわからず、送付しても返却されるような場合は、いつでも渡せるように準備をしておくということになります。

もちろん、この間に出勤を再開した場合、今度は無断欠勤を続けたことに対して懲戒処分も検討しましょう。

3.就業規則が無い場合は2週間~1ヶ月程度を目途にやはり退職手続きを行う。

では、就業規則の無い会社、あるいは自然退職の規定が無い会社はどうすれば良いでしょうか。一般的には2~3週間程度で自然退職の措置を取るということになります。

本人の居場所がわかっている場合、〇日までに連絡をしない場合、退職の手続きをするという旨を伝えてください。本人に通達できたことがわかる内容証明郵便で送ることをお勧めします。
そのうえで期限までに連絡なく欠勤した場合は、2と同様に退職の手続きを取りましょう。

解雇ではなく自然退職なので、もしも手続き後にまた出勤したいという場合は、相談にはのってあげてください。実際に再雇用するかどうかは、その時点での採用状況などから決めていただいて構いません。

まとめ

社員が突然来なくなった場合、まずは事件性を疑ってください。そのうえで、事件性がなければ、一定の期間を経過後に自然退職として処理をすることになります。

もっとも、事件性もなく社員が突然来なくなるというのは、本人の特性以外にも理由があるかもしれません。当事者の処分とは別に、社内のコミュニケーションに何か不穏なことは無いか、突然来たくなくなる雰囲気は無いかを疑ってください。社員が来たくなる会社にすることが、一番の対策であることは言うまでもありません。

バックレ社員に困ったら、お近くの社会保険労務士にぜひ一度ご相談ください。

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