「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」が開設されました
労務


働き方改革において、たびたび話題に挙がるトラックドライバーの長時間労働。この問題の解消に向け、2019年9月6日に「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」が開設されました。運送業界の働き方改革推進のため、今後、荷主企業とトラック運送事業者の双方が歩み寄り、協力しあって取引環境の適正化を図っていくことが目指されていますが、当該サイトでは具体的に目を向けていくべきポイントが解説されています。

参考:厚生労働省「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」

この記事の目次

トラック運転者の仕事が「きつい」と言われる所以

トラック運転者は今、「高い欠員率」と「高齢化」に見舞われており、これからより一層ドライバー不足は深刻化の一途をたどると言われています。



出典:厚生労働省「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト_統計からみるトラック運転者の仕事」

人材が乏しく、働く人自体も高齢層の割合が高いとなれば、その現場は過酷な労働環境であることは容易に想像できるでしょう。また、別の統計からは「全産業と比較して、低賃金・長時間労働となっていることが、人手不足の一つの要因」であることが明らかであることから、トラック運転者の処遇改善も今後の課題となってくるはずです。

荷主と運送事業者の双方が、手を携えて課題に向かうことが重要


トラック運転手が働きやすさを手に入れるためには、荷主と運送事業者がそれぞれのスタンスから、環境を整えていくことが大切です。
「荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン」では、下記のステップを柱とした改善策が解説されています。

まずは関係各位が「こういう業界だから仕方ない」の思い込みを捨て、前向きに就労環境の改善に向けた取り組みを進めていくことが肝心です。

トラック運転者の長時間労働改善に向けて、私たちに出来ることとは?

トラック運転手の長時間労働改善のために、一般の私たちにも心がけるべきことがあります。

昨今では、実際にお店に足を運ばずとも、たいていのものはインターネット注文で購入することができるようになっています。しかしながら、これは裏を返せば、物流を支えるトラック運転者の就労をますます過酷なものとしているに他なりません。ますます深刻化する少子高齢化を背景に、今後、私たちの購買行動を変えていくことができなければトラック運転者を取り巻く労働環境はより一層厳しさを増していくことになるでしょう。

新規に開設されたポータルサイトでは、トラック運転手の長時間労働を改善するために私たち国民に出来る、具体的な取り組みが紹介されています。下記に、柱となる4つの観点を挙げておきます。各詳細はポータルサイトよりご確認いただけます。

■ 再配達を減らそう(できるだけ1回で受け取ろう)
■ 宅配便の回数を減らそう
■ 大型車の駐車スペースにマイカーを駐車しない
■ より良い物流の実現のために努力している企業を知ろう


まとめ

働き方改革の柱である「長時間労働の改善」は、事業所ごとの取り組みはもちろん、業界全体での意識改革と行動が不可欠と言えます。厚生労働省からは、業界に特化した働き方改革の好事例集やポータルサイト等が公開されていますが、あらゆる有益な情報も、業界の意識改革があって初めて活かされるものです。
そういった意味では、「業界の慣習という固定観念を捨て、事態をいかに深刻に捉えられるか」がカギとなりそうです。

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