【2019年11月9~26日】働く人の「こころの耳SNS相談」が期間限定で開設されます
労務


2015年より企業におけるストレスチェックの実施が義務付けられるなど、近年、職場のメンタルヘルス対策の重要性はますます高まりつつあります。労働者のメンタルヘルス不調の原因としては、過重労働や職場いじめ、パワハラなど様々想定されますが、心の問題は人に相談しにくいため、知らぬ間にどんどん深刻化してしまう傾向にあります。こうした背景を受け、厚生労働省では11月に「こころの耳SNS相談」として、労働者やその家族、企業の人事労務担当者を対象とした相談窓口を開設し、幅広く労働者の不安や悩みの解消に向けた取り組みを実施します。

この記事の目次

11月9~26日の期間限定 働く人の「こころの耳SNS相談」

働く人の「こころの耳SNS相談」については、厚生労働省が開設するメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』よりご確認いただけます。相談受付期間や利用の流れは下記の通りです。


出典:厚生労働省「こころの耳_働く人の「こころの耳SNS相談」(期間限定)」

※利用に先立ち、LINEアプリから友だち登録をする必要があります

相談できることは、人間関係や仕事の悩みなどのメンタルヘルス不調のこと、過重労働による健康障害に関わる悩みです。人事労務担当者からの相談も受け付けているので、気になる社員のことや会社としての取り組みを話してみることができます。

メンタルヘルス不調による労災認定は「実態重視」

近年、精神障害に関する事案の労災補償について、請求件数は右肩上がりで推移しています。決定件数、認定率こそ前年度より微減しているものの、請求件数の増加状況から、メンタルヘルス不調に対する労働者側の意識の高まりが伺えます。


出典:厚生労働省「平成30年度「過労死等の労災補償状況」を公表します_精神障害に関する事案の労災補償状況」

精神障がいの労災認定の特徴としては、「必ずしも労働時間の長さが影響するわけではない」ということです。資料を見ると、精神障がいの時間外労働時間別(1か月平均)支給決定件数で最も多いのは「20時間未満」の区分であることが分かります。「精神障がいの出来事別決定件数」では、「上司とのトラブルがあった」が最多の255件、次いで「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」181件、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」178件の順に多くなっています。

企業におけるパワハラ該当事例を再確認

上記の通り、「上司とのトラブル」は、職場におけるメンタルヘルス不調の主な要因となります。部下に対する無意識の言動が、実はパワハラに該当することも珍しくありません。厚生労働省の労働政策審議会雇用環境・均等分科会では、パワハラ防止指針素案内に「パワハラに該当する例・該当しない例」を示し、具体的な事例を紹介しています。管理職以上の皆様にはぜひご確認いただき、部下に対する適切な対応を考える上での一助としてお役立ていただきたいと思います。

参考:厚生労働省「第20回労働政策審議会雇用環境・均等分科会_【資料1-1】職場におけるパワーハラスメントに関して雇用管理上講ずべき措置等に関する指針の素案」

まとめ

今後ますます深刻化する働き手不足を背景に、労働者へのメンタルヘルス対策は企業においてより一層重要度を増してくるでしょう。なんだか最近元気がない、様子がおかしい社員はいないでしょうか?社員の健康保持のために、現状、御社ではどのような取り組みを行っているでしょうか?折をみて、社内体制を見直されてみることをお勧めします。

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