新しい年を迎えると、間もなく本格化する企業の新卒採用に向けた活動。今後は各労働局から、ハローワークにおける2021年3月卒業予定者対象大卒等求人受付のスケジュールが順次発表される予定です。今号では、すでに公開されている愛知労働局のスケジュールを元に、2021年3月の新卒採用に関わる大まかな予定を確認しましょう。
ハローワークへの大卒等求人申込書の提出は2月3日開始
2020年2月3日~
管轄ハローワークでの求人申込書受理が開始※大卒等求人の有効期限は2021年3月31日まで
※極力、卒業後3年以内の既卒者も応募可能とする
2020年4月1日~
求人の公開(学生への提示)開始(希望によりインターネットでも公開)※既卒者も応募可能であり通年採用可能の場合は早期の就職を希望する既卒者に対し、4月1日からハローワークの窓口で紹介が行われる
2020年6月1日~
大学等卒業予定者に対する職業紹介応募・問合せ・面接・選考
※求人への応募は、ハローワークからの紹介もしくは学生自身による直接事業所へ応募・問合せ
※応募者本人の適性・能力を基準とした公正な採用選考を行うこと
2020年10月1日~
採用内定・正式内定は「採用に関する指針」「大学側(申合せ)」に基づき10月1日以降とすること
出典:愛知労働局「2021年3月卒業予定者対象大卒等求人受付スタート(事業所向)」
2020年1月より、求人票の様式が変更されています
すでに別記事にて解説している通り、ハローワークシステムの刷新に伴い、求人票の内容が変更されています。ハローワークが公開する求人票の書き方を参考に、準備を進めるのがスムーズです。参考:SHARES LAB「2020年1月より、変わるハローワーク求人。求人企業がおさえるべきこととは?」
例年、この時期に新卒採用の求人申込書を提出しており、今年度もまた昨年度と同じ職種を募集する場合でも、新様式に対応するよう一部修正を施す必要があります。昨年度の大卒求人票を活用する際には、下記の両方を提出しましょう。
✓ 入力文字数が減少した項目や削除された項目を確認し、朱書きで訂正した昨年度の大卒求人票
✓ システム刷新に係る追加項目等記入票
新卒採用の求人媒体の選択肢に加えたい「ハローワーク」
事業主様や人事ご担当者の皆様の中には、「新卒採用にハローワーク」といってもどうもしっくりこないという方、多いかもしれません。確かに、「ハローワークで仕事を探す」というと、仕事を辞めた人が雇用保険の基本手当を受給しながら・・・といった姿が真っ先に頭に浮かびます。しかしながら、ハローワークは採用コストゼロで活用できる、立派な求人媒体です。人材不足が深刻化する中、新卒採用を成功させたい企業であれば、あらゆる窓口を有しておくに越したことはないでしょう。近年では、新卒者の仕事探し支援に特化した「新卒応援ハローワーク」によるサービスが充実してきていますから、他の選択肢と併せてハローワークの活用も視野に入れるのが得策です。
参考:厚生労働省「新卒応援ハローワーク」