要チェック ! 東京都版『中小企業の賃金・退職金事情(平成28年版)』が公表されました
労務


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新しい年を迎えたかと思えば、今年もあっという間に新卒採用に向けて動き出すべき季節にさしかかろうとしています。採用といえば、「ここのところ、どうも良い人材が集まらない・・・」とお悩みの事業主の方も多いのではないでしょうか?

企業が理想的な人材に出会えない背景にはいくつか要因がありますが、その一つに「労働条件の妥当性」を挙げることができます。

ひと口に「労働条件」といっても様々ありますが、とりわけ「賃金」については特に求職者の注目を集めるポイントとなります。

御社の賃金水準は、競合他社と比較して、果たして妥当であると言えるでしょうか?時には周囲を見渡して、自社の状況を客観的に把握することも必要です。

注目すべきは「同一業種」「同一規模」の企業における状況


東京都産業労働局では毎年12月に『中小企業の賃金・退職金事情』として、中小企業における賃金等の実態に関する調査結果を公表しています。

東京都産業労働局『中小企業の賃金・退職金事情(平成28年版)』

こちらは従業員数10人~299人の都内中小企業を対象に調査され、「賃金」、「賞与」、「諸手当」、「初任給」、「モデル賃金」に加え、平成28年度は「退職金」に関するデータがまとめられています。厚生労働省が毎年公表している『賃金構造基本統計調査』と比較すると、より都内中小企業にクローズアップされた調査結果を得ることができるので、参考になる部分が多いのではないでしょうか?

参考 : 厚生労働省『賃金構造基本統計調査』

新卒採用に向け、いくつか着目すべきファイルをピックアップしてみると・・・、

・「モデル賃金」
年齢別の賃金上昇の推移や、産業別の初任給データが掲載されています
掲載箇所を確認

・「賃金事情」
他社の定期昇給の状況や、賞与支給の実際、設定に頭を悩ませがちな各種手当について、具体的な数字が紹介されています
掲載箇所を確認

・「モデル退職金」
勤続年数に応じた、妥当な退職金支給額を把握することができます
掲載箇所を確認

同規模の競合他社との比較の中で自社の状況を再認識してみることで、問題となり得る点が明らかになるかもしれませんね。都内の事業主様は、ぜひすべてのページに目を通してみてください。

賃金規程をお持ちですか?


今回ご紹介した資料の中で、個人的に特に気になったのが「賃金表・賃金規定の状況」でした。調査によると、「賃金表がある企業は40.6%、賃金規定はあるが賃金表がない企業は48.7%、賃金規定がない企業は9.2%であった。」とのこと。規程を持たずして、どのようにルールを定めているのでしょうか?

参考 : 賃金事情

企業の採用活動においては、求職者に対し当面の給与のみならず、昇給制度や昇格制度についてしっかり説明できるようでなければ、長期的に活躍してくれる人材を獲得することは出来ないでしょう。「良い人材が集まらない」「すぐに人が辞めてしまう」とお悩みであれば、まずは賃金を含めた既存の人事制度を見直すことから、始めてみてはいかがでしょうか?ご相談事は、社会保険労務士が承ります!

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