就職氷河期世代の安定就労に向けた支援「短期資格等習得コース」を創設
労務


少子高齢化の進展に伴う働き手不足を背景に、就職氷河期世代への就労支援が政府主導でぐんと強化されています。現在すでにいくつかの施策が行われていますが、今号では2020年夏に新たに開始された「短期資格等習得コース」事業について解説しましょう。

この記事の目次

仕事に直結する資格取得が可能に!新設「短期資格等習得コース」

「短期資格等習得コース」とは、安定就労を目指す就職氷河期世代の資格・技能習得を促進する事業のこと。該当コースの対象者は、就職に役立つ資格取得の支援として、1~3ヵ月程度の短期訓練、eラーニングによる訓練、さらには職場体験や就職支援等を受けることができます。



出典:厚生労働省「就職氷河期世代の方向けの「短期資格等習得コース」事業を開始します」

「短期資格等習得コース」の対象となる就職氷河期世代とは?

「短期資格等習得コース」の対象となる就職氷河期世代とは、訓練支援開始月前月の末日(基準日)時点で下記に該当する方です。

・ 35歳以上55歳未満の方
・ 安定した雇用を希望されている方
・ 公的職業訓練を受講していない、または受講する予定のない方
・ 国及び地方公共団体の補助金、委託費、助成金等の対象でない方


<下記については①②のいずれか>

① 基準日からさかのぼって、過去1年間正社員として雇用されていない方、かつ、基準日からさかのぼって直近5年間に正社員としての雇用期間が通算1年間以下の方や概ね1年以上、臨時的・短期的な就業を繰り返す、あるいは臨時的・短期的な就業をと失業状態を繰り返すなど不安定就労の期間が長い方、非正規雇用の就業経験が多い、あるいは就業後の就業期間が短い方など、安定した就労の経験 が乏しい方

② 業界団体傘下企業等が雇用する非正規雇用労働者の方


一定の年齢であり、総じて安定した就労状況に恵まれない方が対象となります。この世代は、バブル崩壊後の景気後退期での就職活動、非正規での雇用を余儀なくされ、安定的な雇用の確保が未だに困難となっている例も珍しくありません。「短期資格等習得コース」は、職歴に恵まれない就職氷河期世代を、実務に活きる資格取得や訓練によってサポートする取り組みです。

「短期資格等習得コース」で取得できる資格等

「短期資格等習得コース」は、政府と業界団体との連携によって実施される事業です。コースの該当業種は、情報サービス業や建設業等、多岐に渡ります。


出典:厚生労働省「就職氷河期世代の方向けの「短期資格等習得コース」事業を開始します」

まとめ

ますます進展する働き手不足への対策として、より一層多様な人材の確保が目指されます。就職氷河期世代の正社員としての就職を促進することもまた、有効な手立てのひとつです。今号で解説した「短期資格等習得コース」の対象業種以外においても、就職氷河期世代の活用に積極的に目を向けてまいりましょう。

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