コロナ禍の働き方に指針!従業員の新型コロナウイルス感染防止に役立つ『従業員感染対策ハンドブック』活用のススメ
労務

新型コロナウイルス感染拡大を受け、企業においては今まで以上に、新たな働き方の確立が目指されるところです。御社では、どのように対応されているでしょうか?「未だ、職場での感染防止対策に苦慮している」という現場の声を受け、東京都社会保険労務士会多摩統括支部からは事業活動の継続と従業員の不安軽減に有効な『従業員感染対策ハンドブック』が公開されました。職場のコロナ対策に、ぜひお役立てください。

参考:東京都社会保険労務士会多摩統括支部「従業員感染対策ハンドブック」

この記事の目次

職場における感染対策 4つの視点

『従業員感染対策ハンドブック』では、感染防止に向けた柔軟な働き方、感染・感染疑いへの対応、従業員を休ませる場合の制度、安全衛生と社内体制、さらには雇用継続・職場改善に関する助成金制度といった「withコロナ」を念頭においた職場環境に欠かすことのできない情報が網羅されています。
今後新たな働き方を実現するために職場で出来る取り組みとして、ハンドブックでは4つの例を挙げています。

○ 労働者が発熱等の風邪症状が見られる際に、休みやすい環境の整備
○ 労働者が安心して休むことができるよう収入に配慮した病気休暇制度の整備
○ 感染リスクを減らす観点からのテレワークや時差通勤の積極的な活用の促進
○ パラダイムシフト


それぞれについて具体的な事例も紹介されていますので、「現状何から始めて良いか分からない」という現場ではまず上記の観点から検討を進めることをお勧めします。

施設や設備の感染防止対策は万全ですか?

コロナ禍の感染防止対策を考える上では、前項に挙げた対従業員の働き方に関わる検討はもちろんのこと、事業場内の感染防止対策を徹底する必要があります。設備や機材の消毒はごく基本的な取り組みですが、ハンドブックではこの他にも盲点になりやすいポイントが紹介されています。

✓ 取引先等を含む外部関係者の立ち入りについては、必要性を含め検討し、立ち入りを認める場合には、当該者に対して、従業員に準じた感染防止対策を求める。
✓ 個人用のゴミ箱を設置し、ビニールをかぶせる。鼻をかんだティッシュなどもあるため、各人がビニールを縛り、ゴミ箱の回収は各人が行う。
✓ 窓が開く場合、1時間に2回以上、窓を開け換気する。なお、機械換気の場合は窓開放との併用は不要。


すでに取り組まれている会社も多いと思いますが、今一度、対策の内容や実施状況について確認されることをお勧めします。

コロナ禍に配慮したい、従業員のメンタルヘルスケア

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、メンタルヘルス不調を訴える方が増加傾向にあります。その理由としては、日常生活全般におけるコロナ不安はもちろんですが、就労に着目すると、これまでとは異なる働き方に不安や戸惑い、負担感を覚える方が多いようです。使用者には従業員に健康確保措置を講じる義務がありますから、こうした問題を単に「個人の問題」で片付けることなく、会社として必要な対応を考えていかなければなりません。

働き手の不安解消として考えられる対応としては、以下のようなものがあります。

・労働者が仕事の進め方について、相談できる体制の構築
・上司からの、業務指示以外の定期的な連絡
⇒業務の進め方以外の「人と人」のつながりを絶やさないための対応が必要になります。
・産業保健担当者からの定期的な連絡
⇒予告なく産業保険担当者から連絡があると、そのことが不安の原因にもなります。テレワーク等の実施前に産業保健スタッフが定期的に連絡することを告知しておくことが重要です。

併せて、事業場トップがメンタルヘルスケアを積極的に推進することを表明することや、定期に必要な研修を実施すること等の対応も想定されます。せっかく講じるメンタルヘルス対策が的外れなものとならないよう、会社は従業員の状況を正確に把握することで、適切なケアを検討できるようにしましょう。

まとめ

長期化する新型コロナウイルス感染拡大への対応に頭を悩ませる場面もあろうかと思いますが、こうした事態を受けて、国や地方自治体、そして社労士会では「withコロナ時代」の職場作りに役立つ情報を積極的に発信しています。SHARES LABでも引き続き、事業主様にとって良きヒントとなるようなテーマを解説しますので、ぜひご期待ください!

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