雇用調整助成金の令和4年1月~3月の施策が発表されました!
労務


令和3年11月現在、新型コロナの感染状況はかなり落ち着いています。もちろん、諸外国の状況を見ると気を抜けないのですが、アフターコロナを模索する時期と言えるでしょう。

これまでコロナの影響で社員を休業させ、その社員に休業手当を支給することにより事業主が申請できる雇用調整助成金(雇用保険未加入者は緊急雇用安定助成金。以下雇用調整助成金等)について、既に12月までの現在の措置が続くことと、令和4年1月~3月も何等かの措置を行う方針が発表されていました。

今回、令和4年1月~3月分の具体的な措置が発表になりました。お問合せの多い中小企業向けの施策について、解説をさせていただきます。

この記事の目次

1、上限額が徐々に少なくなる。

まず、目を引くのが上限額の減少です。1月・2月は現行の1日1人当たり、13,500円から11,000円に、3月はさらに9,000円まで下がることになっています。

一方で支給率は変わりません。原則は支給した休業手当の4/5、解雇等をしていない場合は9/10の支給率が適用されます。

なお、解雇等による条件(解雇等を行った場合、支給率が4/5になる)は、これまで令和2年1月24日以降の解雇で判断をしていたところ、令和3年1月8日以降の解雇で良いことになりました。令和2年の解雇はしているが、令和3年以降は解雇していないという会社であれば、申請金額が上がる可能性があることになります。

2、業況特例、地域特例は引き続き実施。3年前の売上も使えるところに注目

これまでの施策でもあった雇用調整助成金等の業況特例、地域特例は引き続き実施されます。これらの特例にあたった場合、令和4年3月まで、引き続き、休業手当の100%を上限1日1人当たり15,000円で申請することが可能になります。

業況特例はコロナの影響で売上などの生産指標が30%以上減っている会社で利用できます。

業況特例を利用する場合、現在既に業況特例の対象会社であっても、再度「直近3ヶ月の生産指標(主に売上)」と「1~3年前いずれかの同時期の3ヶ月の生産指標」の資料を再提出する必要があります。1月に計算期間開始となる給与から業況特例の対象としたい場合、直近の11月~1月の指標と、1~3年前のいずれかの11月~1月の指標の比較になります。

ポイントとして、これまでの業況特例と違い、3年前との比較が可能になります。平成30年11月~平成31年1月と令和3年11月~令和4年1月の比較でも、30%減であれば業況特例対象となりますので、売上減が数年前から続いているという会社であれば、確認してみても良いでしょう。

なお、「生産指標」については、売上の他に生産量(額)、販売量、顧客数、仕入れ量(額)など、雇用量の変動と相関関係が高い値であればそちらでも構いません。

地域特例は、前回と同じく、緊急事態宣言やまん延防止対策として知事が定める重点措置区域・業態において、営業時間の短縮等に協力する事業主が対象となります。対象となった場合、それが実施期間完了日の翌月末までは地域特例の対象となります。もっとも、現在のコロナ鎮静化が続けば、これにあたる地域もなくなるのではないかと推測します。

3、新型コロナウイルス対応休業支援金も、上限が減るものの継続

また、休業手当を受け取れていない個人でも申請ができる新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金(以下、休業支援金)も、上限は下がりますが継続します。上限は現行で1日1人当たり9,900円のところ、1月以降は8,265円となります。

なお、これまで延び延びとなっていた休業支援金の締め切りについて、今のところ変更の案内はありません。令和2年10月※~令和3年9月分までの長期間に亘る締め切りが、まとめて令和3年12月31日期限となります。休業支援金は個人からの申請以外に、事業主からの申請も可能です。休業支援金の受給を検討している方は速やかに申請をすることをお勧めします。

※令和2年4月~9月の休業についても、令和2年10月30日に公表したリーフレットの対象者は、同じく令和3年12月31日までに申請すれば対象となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

■雇用調整助成金等は令和4年1月~3月も上限は減りますが、引き続き受給可能です。
■特例により、現行の受給を維持できる可能性があります。
■休業支援金も上限は減りますが、引き続き受給可能です。


業種によっては、まだコロナの影響が甚大な会社も少なくありません。雇用調整助成金や休業支援金は、従業員の雇用を守り、ひいては生活を守る大事なお金になります。対象にあたる企業や対象者の方は速やかに申請されることをお勧めします。

ご不明な点は、はお近くのハローワークや社会保険労務士などにお問合せください。

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