- 「キャリアアップ助成金」「キャリア形成促進助成金」に改正事項がある
- キャリアアップ助成金に新設される2つのコースとは
- キャリア形成促進助成金の3つの変更点とは
- 申請時に必要なチェックリストを確認する
- まとめ
さっそく概要をチェックしましょう!
最新版はこちら変更点まとめ ! 平成29年度キャリアアップ助成金解説をご参照下さい。
「キャリアアップ助成金」「キャリア形成促進助成金」に改正事項がある
「キャリアアップ助成金」「キャリア形成促進助成金」が変わります。
平成29年度予算が成立し、雇用関係助成金に関する改正事項がパブリックコメントに付されました。詳細は下記よりご確認いただけます。
参照 : パブリックコメント「雇用保険法施行規則及び建設労働者の雇用の改善等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案に対する意見の募集について」
今回は17の助成金が見直しや新設の対象となっていますが、SHARESで特にお問い合わせの多い「キャリアアップ助成金」や「キャリア形成促進助成金」にも改正事項が出る模様です。
上記パブリックコメントより、主な変更点を抜粋してご紹介していきます。
キャリアアップ助成金に新設される2つのコースとは
キャリアアップ助成金内に、新たに下記2コースが新設されます。
上記(1)と(2)について詳しく確認していきましょう。
有期契約労働者等と正規雇用労働者との共通の諸手当制度を新たに規定し、適用した場合に助成される
社会保険の選択的適用拡大(500人以下企業において、労使の合意に基づき、企業単位で短時間労働者への社会保険適用拡大が可能となる)の導入に伴い、新たに適用対象となるすべての短時間労働者の賃金を一定割合以上で増額した場合に助成される
生産性要件の設定とは
割増助成の要件として、生産性要件が設定されます。
生産性向上に向けた取り組みについては、以前より一部の助成金で割増対象とされていましたが、このたび、対象がキャリアアップ助成金の各コースに拡大されました。 生産性要件については、下記をご参照ください。
参照 : 厚生労働省「生産性を向上させた企業は労働関係助成金が割増されます」
生産性要件は割増助成の要件として設定される
キャリア形成促進助成金の3つの変更点とは
キャリア形成促進助成金は名称が変更され、制度導入コースの「教育訓練・職業能力評価制度」が廃止されます。また、生産性要件が設定されます。
キャリア形成促進助成金は「人材開発支援助成金」に改正されます。
助成メニューの整理統合が行われます。
詳細は「雇用保険法施行規則及び建設労働者の雇用の改善等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案」26ページ図の通りですが、大きな変更点として挙げられるのが「制度導入コース・教育訓練・職業能力評価制度の廃止」でしょう。
特定訓練コース、一般訓練コース、キャリア形成支援制度導入コース、職業能力検定制度導入コースに割増助成の要件として生産性要件が設定されます。
キャリアアップ助成金、キャリア形成促進助成金共に、上記の他にもいくつか改正点がありますので、資料をご参照いただければと思います。
その他の助成金に関する事項も、資料よりご確認いただけます。
参照 : パブリックコメント「雇用保険法施行規則及び建設労働者の雇用の改善等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案に対する意見の募集について」
申請時に必要なチェックリストを確認する
労働局のホームページに申請時にチェックするチェックリストがあります。
必要書類が正しくそろっていない場合は受給することができないので、提出前には必ず確認しましょう。
参照 : 厚生労働省 東京労働局HP
申請前はチェックリストを確認すること
まとめ
各助成金の詳細については今後随時公開されていくことになりますので、情報収集に努めましょう。本ブログでも引き続き、助成金に関する最新情報を発信していきます。
ご不明な点や対応に関わるご相談は、お気軽に社会保険労務士にお問い合わせください !
参照 : SHARES 社会保険労務士 丸山博美のページ