「賞与不支給報告書」の提出をお忘れではありませんか?2022年度夏季賞与を支給しない企業は要注意!
労務


6月中旬から7月上旬にかけては、夏季賞与の支給時期です。2022年度夏季賞与の見通しとして、コロナ禍からの持ち直しが予想されていますが、私の周辺では賞与支給を見送らざるを得ない現場というのもまだまだ少なくないように感じられます。

従業員に賞与を支払った場合、「賞与支払届」の提出が必要であることは既に皆さんご存知の通りです。一方、例年であれば賞与を支給していた企業で今夏賞与の不支給を決めた場合、「賞与不支給報告書」の提出が必要になることがありますので注意が必要です。

この記事の目次

2021年度新設「賞与不支給報告書」とは?

「賞与不支給報告書」といっても、ひょっとしたらまだまだご存じない方も多いかもしれません。というのも、「賞与不支給報告書」とは、2021年4月に設けられた新しい様式だからです。

通常、企業は新規適用届または事業所関係変更(訂正)届の提出によって賞与支払予定月の登録ができ、これを登録しておくと、賞与支払予定月の前月に被保険者の氏名、生年月日等が印字された届出用紙(賞与支払届)が送付されます。賞与を支払った場合には、支払い日から5日以内に必要事項を記入して日本年金機構宛に届け出ます。

一方、賞与支払予定月に賞与を支払わなかった場合、そのまま何も届け出を行わなくて良いかといえば、そうではありません。2021年4月より、「賞与不支給報告書」にて、賞与不支給の旨の届け出が必要となりました。

参考:日本年金機構「【事業主の皆さまへ】令和3年4月からの賞与支払届等に係る総括表の廃止及び賞与不支給報告書の新設について」

従来の「賞与支払届総括表」は廃止

「賞与不支給報告書」が新設される以前は、賞与不支給の場合、本来賞与支払届と一緒に提出する「総括表」に「不支給」と記載し、総括表のみ提出することで対応することとしていました。この点、政府の行政手続きの簡素化方針に則り、賞与支払届に添付していた総括表が廃止されたことを受け、賞与不支給時には別途報告書の提出が求められるようになりました。

適正な届出のために、賞与支払に関わる登録を正しく行いましょう

賞与不支給報告書の提出は、日本年金機構に登録している賞与支払予定月に、いずれの被保険者及び70歳以上被用者にも賞与を支給しなかった場合に提出するものです。今般のコロナをきっかけに賞与の在り方、賃金体系の見直し等を行い、結論として「原則として賞与を支給しない」「賞与支払月を変更する」等とした企業も少なからずあると思いますが、そのようなケースには「健康保険・厚生年金保険適用事業所関係変更(訂正)届」で登録内容の変更を行いましょう。

賞与支払予定月を変更する場合は「⑯賞与支払予定月」に変更後の月を記入、賞与を支給しない場合は「⑯賞与支払予定月」に「0」、「備考」に「賞与支払月なし」と記入します。また、賞与支払月の変更の場合、「㉒賞与届用紙作成」欄で要・不要を選べるようになっています。ただし、賞与支払届の郵送を受けないようにした場合、賞与を支給する都度ご自身で漏れなく届け出をする必要がある点にご留意ください。

参考:日本年金機構「事業主の変更や事業所に関する事項の変更があったときの手続き」

まとめ

賞与関連の手続きは、年1~2回行うのみのため、「うっかり届け出を忘れていた!」というケースも珍しくありません。特に、賞与支払届については提出期限が「支払日から5日以内」と、非常にタイトなスケジュールである点もネックとなります。必要な社会保険関係諸手続きに漏れなく対応するためには、社会保険労務士へのご依頼が便利です。スケジュール管理から手続代行まで、SHARES公認の社会保険労務士までお気軽にご相談ください!

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