会計知識は経営の要‼簿記2級の知識習得のすすめ
税務・財務

広く会計知識の証明として知られている日商簿記検定の2級合格資格。転職活動等が必要のない経営者にとっては、この合格資格を提示して自己アピールをする機会はありませんが、この2級の試験範囲は経営者にとって非常に重要な知識となります。
今回は簿記2級程度の知識がどのように経営に役立てることが出来るのかご紹介致します。

この記事の目次

1.会計知識は経営の要

経営者は自身の事業を行うにあたり、当然ながら目的を持っています。その目的は社会貢献であったり、社会的地位の保持であったり、多くの報酬を得ることであったり、多種多様です。この多種多様な目的を達成するために経営者という方法を選択し、その方法を続けていくためには会社の存続が必須条件となります。

会社の存続には、利益や資金が必要です。会社が利益を追求していく団体であることから利益を生じさせることも非常に重要なことであり、資金の源泉となりますが、黒字倒産という言葉があるように、利益の追求だけでは会社は存続することが出来ません。

利益は財務諸表の損益計算書により把握することが出来、資金は貸借対照表により把握することが出来、この把握した情報により経営者は適切な経営判断をする必要があります。

この損益計算書や貸借対照表の把握、経営判断の手法の選択のために会計知識が必要となります。よって会計知識は経営の要といえます。

2.経営者自身が会計知識を持つ必要性

会計知識は経営の要であるといえど、その知識の提供は専門家にお任せすれば良いと考える経営者もいます。経営者のフォローをするために社外の税理士や会計士等の専門家がいますし、全ての会計知識を経営者自身が習得をすることは時間や労力が必要であり、非常に難しいことです。

しかし全ての知識を専門家に委ねることは、得策とはいえません。外部の専門家は、会計知識があるものの、あくまでも社外の人間です。逐一全ての商取引や資金移動を把握しているとはいえず、経営者が相談を持ち掛けて初めて窮状に気が付くこともあります。社内の動きを専門家が知るには、どうしてもタイムラグが生じてしまいます。

会社の状況に対してスピード感のある経営判断をするためには、社内の人間や経営者自身が会計知識を身に着けることが必要だといえます。

3.なぜ簿記2級なのか

損益計算書や貸借対照表等の会計資料を財務諸表といいます。会計知識が無い場合には数字の羅列された資料のようにしか見えませんが、簿記2級程度の会計知識があればその財務諸表が示す数字の意味が分かるようになります。

簿記2級よりも難易度の低い簿記3級でも、簿記の原理等は試験範囲にあるため、おおまかな財務諸表の内容を把握することは出来ます。しかし、簿記3級の試験範囲には実際の財務諸表で目にする機会の多い、有価証券、無形固定資産等の範囲は試験範囲から外れ、簿記2級の試験範囲となっています。よって簿記2級程度の会計知識が実際に有用することが出来る会計知識といえます。

4.簿記2級の知識で読み解く財務諸表

無形固定資産について知識の無い経営者が、貸借対照表に無形固定資産が計上されていても、数字の羅列以上の意味をもって把握することが出来ません。しかし簿記2級程度の会計知識を得ることで、その無形固定資産が資産の部に計上をされているものの、直ぐに現金化することが出来る資産では無いこと、その資産計上されている金額が現在の価値を表していること等が把握することが出来ます。

このように簿記3級程度の知識では分からないことも、簿記2級程度の会計知識を得ることで把握することが出来、経営判断に役立てることが出来ます。

5.まとめ

このように、経営者が簿記2級程度の会計知識を得ることは、正しい経営判断を行うことについて非常に有効です。一方で会計知識を、くまなく網羅することは非常に難しいことです。
ご不明な点がございましたら、身近な専門家に相談されることをお勧め致します。

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