例年確定申告を行っている個人事業主は、確定申告作業を負担に感じ、この作業を簡単に行うことは出来ないのか、と考えたことがあるのではないでしょうか?
今回は確定申告に係る作業を簡単にする方法をいくつかご紹介致します。
1.会計ソフトを利用する
確定申告で申告すべき所得を算定するために、手書きやExcelにて集計を行っている方は会計ソフトの導入をお勧め致します。会計ソフトを利用することのメリットは、手書きにおいて電卓にて行っていた集計作業が、またExcelにおいて自己作成していた計算式の挿入が不要になり、定められた箇所に必要事項を入力するだけで、各収入と費用の算出を行うことが出来ます。
また収入や費用がどの勘定科目に該当をするか分からない、仕訳の方法が分からない等という際には逐一他の書籍やWebサイトで確認をしなくても、会計ソフト内の手引きを利用することや、会計ソフトがサービスとして質問用チャットを備えており、疑問の解決にも手間がかかりません。
更に集計のみならず、確定申告書を作成、印刷する機能が備わっているものであれば、所得を算定した後に確定申告書のどこに何を書けばいいかと悩むことや、税務署に必要書類を取りに行く手間、国税庁からダウンロードをする手間を省くことが出来、非常に確定申告書の作成が簡単になります。
2.確定申告書等作成コーナーを利用する
確定申告書等作成コーナーとは国税庁が提供をする、Web上で確定申告書を作成することが出来るサービスです。会計ソフト程の性能は無く、各勘定科目の収入や費用の算出はすることが出来ないため別途に集計をする必要がありますが、集計後の確定申告書の作成をするための作業を簡単にし、無料で使用することが出来ます。
※参考:国税庁ホームページ
3.領収書をあらかじめ分けておく
所得の計算に必要な費用に掛かる領収書を確定申告時までに保管しておく際に、1年間の領収書を1ヶ所に乱雑に保管をしてしまうと、いざ確定申告作業を行おうとした際に領収書整理が非常に負担に感じてしまいます。月毎に封筒に分けておくだけでも、1年間分をまとめて確定申告時に整理するよりも負担感が軽減されます。
可能であれば、領収書整理から所得の集計も毎月末にあらかじめ行っておくと、確定申告時には所得の算定以降の作業から開始することが出来るため、確定申告時期の作業が簡単になります。
4.e-Taxを利用する
e-TaxとはWeb上で確定申告や納税、申請や届け出などができるシステムのことです。確定申告の提出においては税務署に持参や郵送にて行っていた作業を、e-Taxを利用することで電子的に行うことが出来ます。税務署に持参し長時間窓口に並ぶ必要や、郵送の手配をする必要が無く、確定申告期間は24時間いつでも利用をすることが出来るため、提出作業が簡単になります。